馬車道に「ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター」が誕生

BankART 1929 Yokohama

BankART 1929 Yokohama

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 横浜市は1月9日、現在「BankART 1929 Yokohama」として使用している歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」(横浜市中区本町6)を5月より「ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター」(略称:YCC)として暫定活用することを発表した。

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 YCCは、横浜市の芸術や文化のもつ「創造性」を生かした都市づくりの施策「クリエイティブシティ・ヨコハマ」を推進する拠点として、「アーツコミッション・ヨコハマ」の事業主体である横浜市芸術文化振興財団が、横浜市と協力して運営する。

 「旧第一銀行横浜支店」は、1929年に建てられた古典主義様式の銀行建築で、先端にトスカナ式オーダーの列柱を並べた半円形のバルコニーがある。1980年より横浜銀行本店別館として使われていたが、1995年にバルコニー部分を残して取り壊され、先端部を中区本町5丁目より曳き家工法で移築。2003年2月に元の建物の外装や内観を忠実に再現し、横浜アイランドタワーの低層部として完成した。横浜市は、2003年に「横浜市歴史的建造物」に認定。2006年4月に建物を約16億円で都市再生機構から取得している。

 2004年3月より行政と民間との協働による歴史的建造物を活用した文化芸術創造の実験プログラムとして、NPO法人BankART1929が、美術・舞踏・演劇・音楽・建築・デザインなどの分野で、さまざまな事業を展開してきた。

 BankART1929代表の池田修さんは「横浜市との契約は2009年度末までだが、BankART 1929 Yokohamaは3月末で終了し、BankART1929の活動の場は、今月改修・増床した海岸通りのBankART studio NYKに集約していく」と話している。

 5月1日よりYCCに、日本大通りのZAIMにあるアーティストやクリエーターの支援組織「アーツコミッション・ヨコハマ」を移転し機能を強化。創造活動の支援や助成事業、周辺の創造的施設との連携事業などを行い、横浜で創造する文化を世界に向けて発信し、市民が創造性を発揮できるまちづくりを目指す活動を開始する予定。

 YCCは、「開国博Y150」に関連する横浜開港150周年記念事業や、9月に国内外の先進的な都市との連携により行う「世界創造都市会議」、11月から開催する「横浜国際映像祭2009」の会場などとしても使う計画。

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