AI技術で混雑を可視化し、「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションに、施設・エリアを支えるプラットフォームを活用したサービスを提供する株式会社バカン(本社:東京都中央区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、株式会社小田急箱根が運営する箱根ロープウェイ大涌谷駅にて、本年5月5日、行列に並ばず順番待ちができるデジタル整理券システム「VACAN Q ticket(バカン キューチケット)」(以下、Q ticket)の実証実験を実施いたしました。本実証実験では、混雑時の乗車待ち時間を劇的に短縮し、お客様の有意義な観光時間の創出と大涌谷エリアの回遊性向上の効果を確認できました。
■ 導入の背景
箱根・大涌谷は、火山地帯ならではの雄大な景観や名物「黒たまご」、2025年4月にリニューアルオープンした「ちきゅうの谷」などを楽しめる、箱根を代表する観光スポットです。一方で、ゴールデンウィークや秋の行楽シーズンなど、多くのお客様で賑わう時期には、箱根ロープウェイ大涌谷駅において乗車までの待ち時間が長くなる場合があり、過去には最大で1時間以上お待ちいただくケースもありました。
これまでは、お客様に列にお並びいただく「整列乗車」により運用していましたが、さらなる顧客満足度の向上に向けて、箱根で過ごす貴重な時間をより有効に活用していただける仕組みづくりが求められていました。
そこで、待ち時間そのものを「列に並ぶ時間」から、「大涌谷エリアでの観光や名産品を楽しむ時間」へと転換することを目指し、今回のシステム本格導入に向けた実証実験に至りました。

Q ticketが設置されている大涌谷「ちきゅうの谷」の観光エリア「息吹のデッキ」および Q ticketの設置場所
■ 詳細な取り組み
今回の取り組みでは、大涌谷駅にQ ticketの発券機を5セット設置し、桃源台方面へのロープウェイ乗車を20分間隔の時間帯別で管理しています。お客様は、大涌谷駅に到着した際にご自身の希望する帰りの時間帯の整理券を発券する仕組みです。

サービスイメージ図
1.時間帯ごとに帰りの乗車時間を指定
20分単位で整理券を発券しているため、指定時間にロープウェイに戻れば10分程度で乗車することができます。これにより、お客様は貴重な時間を列で待機することなく、有意義な自由時間を創出できました。
2.インバウンド対応
日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語に対応しており、最初にUI画面で言語を選択することが可能です。様々なバックグラウンドの外国人観光客の方々もスムーズに自己発券が可能であることを確認できました。
なお、6月にはタイ語対応も可能となり、6カ国もの外国人観光客にご利用いただけるようになりました。
■導入効果と今後の展望
「整列乗車」が解消されたことで、従来列で待機していた時間を、有意義な観光時間として楽しむ姿が見られました。新たな展望エリアである「ちきゅうの谷」をはじめ、大涌谷ならではの雄大な景観や地球の息吹を感じられるスポットを気軽に巡ることができるようになり、結果として本取り組みにおいて、大涌谷エリア内の回遊性が向上し、より快適で活気のある観光スポットとして利便性の向上を実現しています。
このように実証実験では、混雑時における乗車待ちの負担軽減や、お客様が待ち時間を大涌谷エリアでの観光・買い物などに活用できる仕組みの有効性を確認できました。今後は、実証実験で得られた知見をもとにさらなるカスタマイズを行いながら、繁忙期における本格導入に向けて検討・調整を進めてまいります。
■Q ticketについて
Q ticketは、設置場所のタブレットの操作や、専用ページへのアクセスにてデジタル整理券を発券し、その場に並ばずに順番待ちができるようにするサービスです。メールアドレスやLINE等を登録することで、順番が近づいたらスマートフォンで通知を受け取ることができ、待っている時間を自由に過ごしていただくことができます。これにより、利用者の待つストレスや「混雑」の発生の抑制をサポートします。

■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都中央区新川2丁目8-4 ナカリンオートビル3F
設立:2016年6月
URL:https://corp.vacan.com/
バカンは、経済産業省「J-Startup」選定企業です。「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションとして、AIで混雑の可視化に加え、まちと暮らしをアップデートするプラットフォームを構築しています。
空間の体験をスマートにアップデートする「混雑・人流マネジメント」や「施設・エリアマネジメント」サービスの提供。トイレ個室内メディア「アンベール」の運営などを行っています。