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「不二家」創業者の藤井林右衛門さんがアントン・レーモンドさんに設計を依頼した理由

「不二家 横浜センター店」(横浜市中区伊勢佐木町1)は8月20日21時までで、一時閉店した。不二家の創業者、藤井林右衛門(りんうえもん)さんは渡米した際に、街の目抜き通りに堂々と店舗を構えた洋菓子店、ソーダファウンテンが大繁盛しているのを目の当たりし、「やがて日本にも、こういう時代が来る。きっとやって来る」と確信。藤井さんは日本の洋菓子店、喫茶店という枠を超えて、総合的な「味のデパート」の建設を目指し、その想いを叶えてくれる建築家として、当時最先端のモダニズム建築をいくつも手がけていたアントン・レーモンド氏に設計を依頼したのではと推測されているという。不二家(ふじや)の屋号は、1910(明治43)年に、外国人居留地に近い横浜・元町に、小さな洋菓子店を開いたときに名づけられた。自身の「藤井」姓や、外国人にも良く知られた「富士山」(不二山)にちなむとともに、「不二」という言葉には「二つとない存在でありたい」という、25歳の藤井さんの願いと気概を込めた。

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「不二家 横浜センター店」(横浜市中区伊勢佐木町1)は8月20日21時までで、一時閉店する。

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