山手地区の横浜山手西洋館など周辺施設で、1月29日より「第5回横浜山手芸術祭」が開催される。
同イベントは、施設と官・民とが一体となり実施する総合的な芸術祭。横浜開港当時に外国人居留地であった山手地区には、現在も往事をしのばせる西洋館が残されている。会期中は地域活性化と地域文化振興を目的に、作品展示やコンサート、講座など、山手特有の歴史と地域資源を生かしたさまざまな催しを行う。
会場は県立神奈川近代文学館、大佛次郎記念館、イギリス館、岩崎ミュージアム、ゲーテ座、Art Gallery山手、横浜山手聖公会、横浜地方気象台、山手234番館、エリスマン邸、ベーリック・ホール、フェリスホール、カンガルーファクトリー、家具ショールーム「RENGESO」、ブラフ18番館、外交官の家。
内容は、アンサンブル山手バロッコによる演奏会「古楽祭 山手の丘に香る《コーヒーカンタータ》」(2月13日、ベーリック・ホール)、「ミュージックドロップ~影絵紙芝居とワークショップ~」(2月6日、エリスマン邸)、建築家と歩く山手建築めぐり(2月26日・27日、山手234番館)、語り「小桜さくら冬に咲く」(2月6日、ブラフ18番館)など。
山手西洋館5館と大佛次郎記念館では、2月11日から22日まで「横浜山手西洋館ユースギャラリー」と題して、山手に通う児童や生徒の作品を展示する。
ベーリック・ホールの岸美知子館長は、「会期中はさまざまなイベントが開催されますが、ベーリック・ホールでは特に、オープニングを飾る加納伊都さんの魅力的なヴァイオリンコンサートや、3月5日のシェイクスピア講座がおすすめです。わかりやすいレクチャーが好評で、今年は戯曲『ハムレット』を朗読します」と話す。
問合せは山手234番館(TEL 045-625-9393)。3月6日まで。