神奈川県住宅供給公社が旧本社跡地(横浜市中区弁天通3)に建設した新築賃貸マンション「フロール横濱関内」1階に、コミュニティラウンジ「benten103(ベンテン103)」が2024年5月にオープンした。同公社と、関内でスタートアップ支援を手がける関内イノベーションイニシアティブが共同で運営し、「まちの共用部」として地域に開く取り組み「KANMATCHプロジェクト」を展開する。
フロール横濱関内は地上13階・地下1階建て、鹿島建設が設計・施工した鉄筋コンクリート造の複合施設で、1~3階に商業・サービス区画(専有面積約1,019平方メートル)、4~13階に賃貸住宅109戸(約30~60平方メートル)を備える。
同公社の「YOKOHAMA PROJECT」の第3弾として、フロール横浜三ツ沢(神奈川区、2023年完成)・フロール横浜井土ヶ谷(南区、2024年1月完成)に続く建て替え事業だ。かつてこの地に建っていた「弁天通3丁目第2共同ビル」は戦後の防火帯建築として関内の復興を担った建物で、公社の旧本社でもあった。
benten103は同マンション1階103区画、約96平方メートルのスペースで、名称は所在地の「弁天通」と区画番号の「103」に由来する。利用者登録(無料)をすれば2時間まで無料でラウンジとして使え、有料の貸切利用も可能。勉強会・交流会・展示会・ポップアップストアなど多様な活動に対応する。スタッフは月・火・木・金曜の11時から17時まで常駐する。
関内イノベーションイニシアティブは2011年から「マスマス関内」をスタートアップ支援拠点として運営しており、benten103は関内地区2カ所目の拠点となる。ビジネス色の強いマスマスに対し、benten103は「コミュニティ創出」を主軸に据えた点が特徴。同社は2022年から学生団体と協力して関内地区の活動団体代表者ら50人を取材し、趣味サークルやまちづくり団体が定まった拠点を持ちにくい実態を確認した上で、「人と人のつながりを緩やかに演出する場所」として設計した。