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開園40周年の金沢動物園 インドゾウの飼育環境改善に資金募集

写真提供=横浜市立金沢動物園

写真提供=横浜市立金沢動物園

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 1982年(昭和57年)に開園した金沢動物園(横浜市金沢区釜利谷東5)では、インドゾウのボンとヨーコの給水装置を設置するためクラウドファンディング(CF)を実施している。

1985年にインドから横浜にやってきたボンとヨーコ

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 インドゾウのボン(オス=45歳)とヨーコ(メス=43歳)は、開園当初から暮らしていて、同施設の象徴的な存在。

 ゾウの暮らしを少しでも改善したいと、施設担当者が取り組む中、ボンとヨーコは新鮮な水しか飲まないことがわかり、日中過ごす展示場に「好きな時に好きなだけ新鮮な水が飲める給水装置を設置したい」と、CFの実施に踏み切った。

 CFは「金沢動物園 40 周年プロジェクト 園の象徴、ゾウのボンとヨーコに給水装置を」として1月17日に開始、2月8日には当初の目標額500万円を達成した。

 現在は300万円を追加した800万円をネクストゴールとして設定。ボンとヨーコがよりよく暮らせる環境を整えるため、「給水装置から温水がでるよう加温装置の増設」、「飼育員がいない時間でも展示場で給餌ができるよう、自動給餌器の設置」、「踏み固められた地面を柔らかくするための、重機のアタッチメントの購入」「夜間の室内で設定した時間に給餌ができる装置の設置」などを、ネクストゴールで実現したいこととしている。

 クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみ。同施設では支援者へのリターン(お返し)として、「ヨーコの実物大足型ポスター」「ゾウがかじった枝で作ったコースター」「園長の特別半日ガイドツアー」など、支援額によって異なるコースを用意している。

 クラウドファンディングの募集期間は3月11日23時まで。金沢動物園は、3月17日に開園40周年を迎える。

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