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そごう美術館で展覧会「幽霊・妖怪画大全集」-福岡市博物館所蔵

歌川国芳《相馬の古内裏》(部分)弘化期(1844-47年)福岡市博物館蔵

歌川国芳《相馬の古内裏》(部分)弘化期(1844-47年)福岡市博物館蔵

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 そごう横浜店・6階の「そごう美術館」(横浜市西区高島2)で、展覧会「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」が開催されている。

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 同展では、福岡市博物館に所蔵される吉川観方のコレクションを中心に、肉筆画や浮世絵版画の幽霊・妖怪画約160点を紹介。

 幽霊と妖怪は、古くから物語や絵巻物に描かれ、江戸時代には挿絵入りの小説、歌舞伎の隆盛とあいまってさまざまな作品に登場し、大流行した。恐怖心をあおるばかりでなく、時に美しく時に愛らしい幽霊・妖怪画は日本独自のジャンルであり、現代の漫画やアニメ、映画に大きな影響を与えたとされている。

 吉川観方(1894-1979年)は、京都出身の日本画家で風俗研究家。絵画、染織、工芸など約12,000点の風俗関係資料を生涯にわたり収集した。観方は、日本の風俗史を研究するなかで幽霊や妖怪に強くひかれ、その収集資料には江戸中期から昭和期までのさまざまな幽霊・妖怪画が含まれている。

 展示構成は、プロローグ「笑う骸骨」、第1章「幽霊画の世界」、第2章「妖怪画の世界」。作品は、歌川国芳《相馬の古内裏》弘化期(1844-47年)、伝・円山応挙《波上白骨座禅図》安永3年(1774年)、伝・円山応挙《幽霊図》江戸中期、吉川観方《朝露・夕霧》昭和23年(1948年)、佐脇嵩之《百怪図巻》(部分)元文2年(1737年)、伊藤若冲《付喪神図》江戸中期など。

 関連イベントとして、8月25日には、今年4月より江戸探偵・萬美術屋として活動する安村敏信さんの講演「笑う妖怪、泣く幽霊」を実施。また、同館の各階対象売場では「幽霊・妖怪特集」を開催しており、6階ミュージアムショップで、鬼太郎妖怪BOX(735円)、絵葉書(1枚105円)、フィギュア(各2,001円)、いったんメモ(420円)、妖怪手ぬぐい(1,575円)などのグッズを販売している。

 そごう横浜店の花岡陽子さんは「幽霊画を得意とした円山応挙筆をはじめ、伊藤若冲、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎など、各時代に活躍をした絵師たちが描いた恐ろしくも美しい世界をお楽しみ頂ければ」と話している。

 開館時間は10時~20時(入館は閉館30分前まで)。入館料(当日)は大人1,200円、大・高生900円、中学生以下無料。9月1日まで。

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