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横浜総合高校生徒らがアフリカ昔話を影絵と朗読で紹介-クイーンズサークルで

横浜総合高校生徒たちによる朗読の練習のようす

横浜総合高校生徒たちによる朗読の練習のようす

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 横浜市立横浜総合高校(横浜市中区翁町2)の生徒らでつくる「横浜総合高校昔話実行委員会」は5月25日、「クイーンズスクエア横浜」(西区みなとみらい2)のイベントスペース「クイーンズサークル」で、アフリカの昔話に託されたメッセージを大きな影絵を日本人に伝える「高校生+小中学生 アフリカ7つの昔話 ロードクショー」を開催する。

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 この朗読イベントは、6月1~3日にかけて横浜で開催される「第5回アフリカ開発会議(TICAD ?)」のパートナー事業で、「みなとみらい21エリアマネジメント活動助成事業」の一環として実施される。

 「親しみやすい影絵で、アフリカの文化をわかりやすく伝えたい」と、同校のボランティア部のメンバーが中心となって、2012年11月に委員会を立ち上げ活動を開始した。

 昔話をテーマにしたのは、同校副校長の小市聡さんが2010年、APEC(アジア太平洋経済協力)が横浜で開かれ、前任校の生徒とともに参加21カ国の昔話を大きな絵本にして朗読イベントを実施した経験があったため。そのイベントを参考に、生徒たち約20人が企画を練り上げ、市内図書館でのアフリカ民話の調査、影絵制作、朗読の練習などを数カ月かけて準備してきた。

 同校は単位制で、「午前・午後・夜間」の3部制を取っているためメンバーが全員そろう時間を調整することが難しい。あわせて影絵の制作費や今回の会場費などの予算も当初ほとんどなかったという。そうした難しさを調整しながら、生徒みずからが活動助成事業に応募し、大人に交じって提案プレゼンテーションを行って資金を調達し、練習を重ねてきた。

 取り上げる昔話は全7話。人の言うことを聞かないおじさん・思い込みで混乱する人・相手を信じられない人などを取り上げた、遠いアフリカの国々の物語ながら、日本人にも共感できる人間たちが登場するストーリーを選んだという。

 当日は、高校生たちが影絵をスライドで紹介しながら、一部、小中学生によるまちづくり活動を展開している「NPO法人ミニシティ・プラス」(三輪律江理事長)の子どもたちも一緒に朗読する。

 また、合間にはアフリカにおける日本の貢献や各国の紹介をクイズ形式で紹介する時間も設けている。

 生徒たちの活動を見守ってきた小市さんは「影絵制作を通じて自然豊かなアフリカの文化を理解するとともに、この企画自体を実現するため学校外の方々とコミュニケーションすることで、生徒も一回り成長した。今の日本にも役立つメッセージが込められたアフリカの話をぜひ聞きに来てほしい」と話している。

 イベントは11時・13時・15時の3回行われる。問い合わせは横浜総合高校(TEL 045-641-1725)まで。参加費は無料。

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