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中華街・ネネカフェで竹内和重回顧展-メキシコと石垣島を愛した男

「竹内和重回顧展」を囲む親族と友人たち

「竹内和重回顧展」を囲む親族と友人たち

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 横浜中華街の諸国漫遊食堂「NeNeCaFe(ネネカフェ)」(横浜市中区山下町80)で、4月2日より「竹内和重回顧展~メキシコと石垣島を愛した男~」が開催されている。

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 竹内和重さんは週刊文春表紙、新聞広告、本の装丁制作などのシルクスクリーン版画を手掛けてきた横浜出身のアートディレクター。個性豊かな装丁には定評があった。2003年に亡くなった。

 今回は2階のカフェ空間「諸国漫遊食堂」に、竹内さんが石垣島とメキシコをテーマに制作したシルクスクリーン版画の原画約20点を展示する。

 作品は、石垣島をテーマにした「三線がきこえる」(1998年)、「石垣島のネコ」(1998年)をはじめ、メキシコを題材にした「グアテマラの猫A」(1996年)、「夜のポートサイド」(1996年)、「めぐみの雨」(1996年)、「モンテスマが呼んでいる」(1998年)、「浮いた魚」(1996年)。そのほか、本の装丁に利用された「運命交響曲殺人事件」(1998年、由良三郎著)、「二葉亭四迷と明治日本」(1998年、桶谷秀昭著)など。

 会期中は同カフェで、テキーラ「プエブリート」、島らっきょうの塩漬け、ゴーヤのソムタムがセットになった特別メニュー(1,000円)を提供するほか、石垣島の土を使った「セマルハコガメの箸置き」、八重山諸島の黒糖と紅芋を使用したクッキー「guru guru ~ぐるぐる」を販売する。

 オープニングで竹内さんの親族は「マヤ文明の天文台を描いた作品は代表作で、背景色の赤を表現するために試行錯誤していた姿を思い出す。彼の作品が、再び横浜でパワーをもらい輝いている」と喜びを語った。

 また、同展を主催するソルグランデ代表取締役の朝倉久さんは「竹内さんとは30年以上の付き合い。残された作品からは彼の温かさが伝わってくる。考古学者の間で『謎の古代文明』と呼ばれているマヤ文明など、数々の歴史的モチーフが独自のテイストで表現されています。今回の展示で、石垣島に住む彼の親族すべてが横浜に集まり、再会することができた。メキシコ直輸入の極上のテキーラプエブリートを味わいながら、作品をたのしんでいただければ」と話している。

 入場無料。5月8日まで。

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