マリンタワーで食用廃油を利用したキャンドルづくりのワークショップ

食用廃油の回収を開始した横浜マリンタワー

食用廃油の回収を開始した横浜マリンタワー

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 横浜マリンタワー(横浜市中区山下町15)は5月5日、エコへの取り組みとして実施している食用油回収プロジェクト「横濱油田」に関連した体験イベントを開催する。

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 家庭の使用済み食用油を回収する「横濱油田」は、ユーズ(東京都墨田区)が行っているプロジェクト「TOKYO油田2017」を横浜でも実施しようとマリンタワーが今年3月から取り組んでいるもの。「TOKYO油田2017」は家庭や飲食店、行政・店舗・企業などの回収拠点から使用済みの食用油を回収し、二酸化炭素を発生しないバイオディーゼル燃料(VDF)や飼料、肥料等のエコ資源としてリサイクルを行っている。

 全国で使用されている天ぷら油(食用油脂)は年間約40万キロリットルと言われており、そのうち家庭での消費が半分を占める。しかしその多くは廃棄されているのが現状で、中には直接排水溝に流されているものもあり、環境への負荷原因となっているという。

 マリンタワーでの食用油回収の手順は、使用済みで食用油を元の容器などに入れ、ふたをしてエントランスのインフォメーションまで持参。中身を所定の回収ボックスに移し替え、容器は持ち帰るという流れ。回収する油は天ぷらや揚げ物などで利用した食用油に限り、石油系オイルなどは不可。食用油は賞味期限切れのものや揚げかすが入っているものでも可とのこと。

 回収した油はVDFや石鹸、肥料、キャンドルなどのエコ資源としてリサイクルされる。また、食用油の持参者にはエコポイントカードにスタンプを押し、たまったポイントに応じてマリンタワー内で利用できるドリンクチケットや展望フロア招待券などの特典が受けられるという。

 また、5月5日にマリンタワー2階で開催するワークショップイベントでは、食用廃油を用いてのオリジナルキャンドル作りを体験することができる。

 横浜マリンタワーの担当者・松本典子さんは「ご家庭やお店で使い終わった食用油が立派な資源に生まれ変わります。横浜マリンタワーは『横濱油田』の回収ステーションとしてエコ活動を開始いたしましたので、どうぞお気軽にお持ち寄り下さい。また、5月5日のイベントでは食用油を再利用したオリジナルキャンドル作りを体験できます。親子でぜひご参加いただければと思います」と話す。

 食用廃油の回収時間は10時~18時で、土曜・日曜・祝日は休み。5月5日のイベントは12時、13時、15時、16時、17時の5回開催で、毎回30分程度。定員は各回20人程度。参加費は1人500円(大人の展望チケット付きは1,000円)で、小学生未満は保護者の同伴が必要。

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