横浜人形の家が常設展示リニューアル-恒例の「ひな人形展」も

リニューアルした3階の常設展示室

リニューアルした3階の常設展示室

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 「横浜人形の家」(横浜市中区山下町18)の常設展示室が2月6日、リニューアルオープンした。

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 横浜人形の家は、人形と人形に関する資料を所蔵する人形専門の博物館。横浜のイメージを生かした国際観光文化施設として1979年、旧人形の家が産業貿易センタービル9階にオープン。1986年6月に現在地に開館した。館長は石坂浩二さん、プロデューサーは北原照久さん。

 所蔵品は、世界141カ国・約1万4千点に及び、そのうち日本の人形が約8,000点、世界各国の人形が約6,000点。今回のリニューアルでは、世界各国・日本各地の人形展示を増やすとともに、展示に合わせて空間デザインを改良し、見て、触って、学べるミュージアムに改装した。

 リニューアルの特徴としては、2階・3階の常設展示室における展示数を約1,400点から約3,500点に増やし、オリンピック開催を記念した「ウィンタースポーツ&カナダ展」などの季節に合わせたトピック展示をはじめ、からくり人形などに触れて楽しむ「ハンズオン展示」の充実、5カ国語(日本語・英語・韓国語・中国語簡体・中国語繁体)対応パネルを設置するなど、展示内容の向上を図った。

 また、同館では恒例の「第22回 館蔵ひな人形展~人形たちの響宴~」を開催しており、期間中は段飾りのおひな様を中心に、ひな人形の変遷や郷土ひな、ひな道具など約20組200点を展示するほか、「横浜美術短期大学選抜作品」展、「みんなでひな祭」展、手作り絵本教室などの関連イベントを実施する。会場は3階企画展示室。「館蔵ひな人形展」は3月14日まで。

 5日に行われた内覧会で石坂館長は「リニューアルに伴い展示品の数を大幅に増やし、またテーマごとの区分けをすることにより、以前よりも来館者に見やすい展示となりました。現在『ひな人形展』を開催していますが、ひな人形とは日本特有の美しい習慣。子どもの健やかな成長を祈る親たちにとって、江戸時代に流行したひな人形やひな道具を通して伝統文化を知る良い機会になるでしょう」と話した。

 横浜人形の家は鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積4,442平方メートル。常設展示室(479平方メートル)、企画展示室(183平方メートル)、多目的室(111平方メートル)、プチギャラリー(53平方メートル)、あかいくつ劇場(147席)、駐車場(大型観光バス17台駐車可能)を備える。

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