ジャック&ベティで「アートのために総選挙に行こう!」-緊急シンポジウム

8月23日に行われた「ワルい子うちわ&縁日」

8月23日に行われた「ワルい子うちわ&縁日」

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 「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)で8月26日、選挙と文化政策の関係を考える緊急シンポジウム「アートのために総選挙に行こう!~あなたの清き一票が日本の文化を救う~」が開催される。

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 同イベントは、若葉町と周辺地域で開催されているアートイベント「横浜下町パラダイスまつり」の一環。選挙を通して日本と横浜の文化政策を問い、国民の生活における文化の重要性を再認識し、社会に発信することを目的とする。

 当日は、横浜市の文化政策、日本の文化政策に携わる二人を講師に招き、各政党のマニフェストをもとに、文化政策の視点からの投票、文化政策のあり方、市民はどう動くべきかを考察する。シンポジウム終了後には、参加者によるレポート提出を予定。

 講師は、アサヒビール芸術文化財団事務局長で横浜市芸術文化振興財団専務理事の加藤種男さん。ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室長、上席主任研究員の吉本光宏さん。聞き手は、桜木町を拠点にアートプロジェクトを展開する非営利団体「ART LAB OVA(アート・ラボ・オーバ)」。

 参加費は無料。19時より(定員30人で事前申込制)。

 アート・ラボ・オーバ代表のひとりの蔭山ヅルさんは「文化政策は私たちの生活にとても重要ですが、日常的に関わりを持たないと理解されにくく、本当の重要性はなくならないと分からないもの。現在のような経済状況で、市民の目に見える形で文化が切られることに危機感を抱いています。マニフェストにはほとんど『文化』という言葉が盛り込まれていませんが、今だからこそ文化の視点から政治を考え、横浜、そして日本の文化政策を考えてゆければ」と話す。

 「ART LAB OVA」は、1996年より横浜市中区で「13坪のアートセンター」を運営しているアーティスト団体。社会的立場や障がいの有無、年齢、国籍などに関係なく、アートを通じていろいろな人が交流できるプロジェクトを街中で展開しており、2007年から若葉町周辺の外国籍の子どもたちに向けた多文化共生プロジェクトに取り組んでいる。

 「横浜下町パラダイスまつり」は、34カ国の人が暮らしているという若葉町にある「ジャック&ベティ」周辺の約20の商店の協力を得て、アーティスト達によるさまざまなアートプロジェクトや展示企画、エスニック料理を提供する日替わり屋台村、ワークショップ、下町を巡り俳句を詠むツアーなどを行っている。開催は8月30日まで。

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