三溪園で愛らしい桜草を集めた「さくらそう展」ー苗販売も

「さくらそう展」の様子

「さくらそう展」の様子

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 新緑が鮮やかな装いを見せる三溪園(横浜市中区本牧三之谷)で4月16日、日本の古典園芸植物・桜草を集めた「さくらそう展」がスタートする。

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 同展は、創立30周年の「横浜さくらそう会」の会員が、日頃丹精こめて栽培した「桜草」を園内でお披露目する人気の催しで、今年で3回目。

 会場には約130鉢の多種多様な桜草が展示され、期間中は会員が栽培方法の情報提供や、手引書付きで苗の販売などをおこなう。会員の中には「桜草」の清楚な魅力にひかれイギリスや中国から苗を購入する愛好家もいるという。

 「桜草」は、花の形が桜に似ていることからつけられた名で、花菖蒲や朝顔などとともに江戸時代に人気を博した古典園芸植物のひとつ。花の色はビンク色を中心に紅色・純白色・紫色・紫紅色など。関東平野を流れる荒川から採種した野生の桜草を江戸時代の庭師たちが栽培したことに端を発し、その後も園芸家たちが実生や交配を重ね、愛らしく変化に富む新品種を産出。江戸時代に来日した医師・博物学者のシーボルトによりヨーロッパに紹介されたといわれる。

 「横浜さくらそう会」代表の椎野昌宏さんは、桜草の鑑賞方法について「『桜草』の色や形、咲き方は多様でいろいろな花の表情を楽しめます。咲き方ひとつをとっても、花弁が平らに開く『平咲き』、内側に曲がり盃やお椀のような形の『抱え咲き』、梅の花に似た『梅花咲き』、玉のような形に開く『玉咲き』など。会場で一鉢ごとの桜草の変化を楽しみ、ゆっくり鑑賞していただければ」と話す。

 開催場所は外苑中央広場で、開催時間は9時~16時30分(最終日は16時まで)。苗販売は9時~16時(無くなり次第終了)。開催は22日まで。三溪園の開園時間は9時~17時。入園料は大人=500円、65歳以上=300円、小学生=200円。

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