昭和20年代の横浜巡る「よい子の交通双六」を復刻ー都市発展記念館

昭和20年代の「よい子の交通双六」復刻版

昭和20年代の「よい子の交通双六」復刻版

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 横浜都市発展記念館(中区日本大通12、 TEL 045-663-2424)は、昭和20年代に当時の警察が発行した「よい子の交通双六(すごろく)」を復刻し、ミュージアムグッズとして発売している。

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 原版は神奈川県警発足前の横浜市警察が交通安全周知のため、子ども向けに作成したもの。個人が同館に寄贈し、終了した企画展「横浜ステーション物語」前期に出展されていたが、観覧客から好評を博し、復刻版として商品化した。

 昭和20年代の横浜駅東口(現在のスカイビル付近)にあった市警本部を「ふりだし」に、市内を巡りながら横浜港の「上り」をめざす。コマをすすめながら当時の道路標識を知ることができる。今は見られない英語併記の標識のほか、赤灯台が目印の松喜屋、かつて遊園地だった花月園などの観光地、事業所が描かれている。

 同館の可知博道さんは「双六にある建物・事業所のいくつかは健在で、おおむね正確に描かれています。ここは昔からあったのか、など色々な発見や感想が出てきます。色ずれなどが愛らしく、ご年配から若い人までお楽しみいただけます」と話す。

 価格は800円、B2判、解説入りの封筒に入り、コマとサイコロ付き。同館ミュージアムショップでのみ購入できる。

 同館は、現在の横浜市の原型が形成された昭和戦前期を中心にして、「都市形成」「市民のくらし」「ヨコハマ文化」の3つの側面から、都市横浜の発展のあゆみを伝える施設。建物は、1929年に横浜中央電話局の局舎として建てられた歴史的建造物で、2000年年度には、「旧横浜市外電話局」として横浜市認定歴史的建造物に認定されている。

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