キリンビールら6社、横浜市風力発電事業のパートナーに

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横浜市環境創造局は3月6日、横浜港のほぼ中心に位置する瑞穂ふ頭(神奈川区鈴繁町)の市有地に大型風車1基を設置し、その発電電力を電力会社に販売する「横浜市大型風力発電事業」の協賛企業「Y-グリーンパートナー」に応募した6社への認定証授与式を開催した。同事業は、自然エネルギーの利用促進や地球温暖化対策事業の一環として実施するもの。市民への「ミニ公募債」の発行と、「グリーン電力証書システム」の導入による企業協賛の獲得により財源を確保し、協働型で推進していく。協賛金額は1口100万円で、応募総数45口に対して6社より合計26口の応募があった。15口以上協賛した特別協賛企業はキリンビール、2口以上協賛した複数協賛企業は日産自動車と日本郵船、一般協賛企業は横浜倉庫、東京ガス、CRCソリューションズ。6社は横浜市、日本自然エネルギーと10年間の三者間契約を締結、自然エネルギーにより生み出された電力の発電実績を証明する「グリーン電力証書」を購入し、その電力を間接的に使用したとみなすことができる。設置する風車は高さ約118メートル、羽根の直径約80メートル、最大出力は約1,980キロワット、年間発電量は約300万kWh(一般家庭約860世帯の年間電力使用量に相当、CO2は約1,100トンの排出量削減)を見込んでおり、2006年度末の運営開始を目指している。認定証授与式で中田宏横浜市長は、「横浜港のインナーハーバーに風車をつくるという事業で、都心立地型風力発電は日本初の取り組み。地元企業や市民のみなさんと一緒に、環境行動都市・横浜のシンボルとなるようなものを作りあげたい」とコメント。キリンビール常務取締役の澤田氏は、「当社では環境への取り組みをCSRの重要な活動と位置づけ、CO2排出量削減などに取り組んできた。創業の地である横浜で環境負荷低減を推進する事業に参加できてうれしい。当社で取り組んでいる2010年に温室効果ガスの排出量25%以上削減という目標についても、創立100周年となる2007年に目標達成できるよう前倒しして取り組んでいく」と環境行動への決意を述べた。
横浜市 環境創造局 大型風力発電

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