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nitehi worksで展覧会「まちと山の再会」-木造建築の新提案

古ビルを既存再生したオープンスペース兼カフェ「nitehi works」中2階の展示

古ビルを既存再生したオープンスペース兼カフェ「nitehi works」中2階の展示

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 若葉町の古ビルを既存再生したオープンスペース兼カフェ「nitehi works」(横浜市中区若葉町3)で1月22日より、展覧会「まちと山の再会」×「inner picnic.」が開催されている。

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 同展は、昨年12月に白鳥会館(東京都台東区鳥越神社内)で実施されたコンペ「まちと山の再会」の応募・受賞作品展示会。同コンペは、日本人の日々の生活と文化を支えてきた木造建築と里山との循環を見直し、環境について考える機会を創出するために企画された。国土交通省の「平成22年度地域木造住宅市場活性化推進事業」に採択されたモデル事業。

 会期中は、「里山の再会」をテーマに既存木造建築を利用して制作された応募・受賞作品16点をはじめ、コンペ風景を記録した写真スライドショー(制作:久保川曜さん)、木造建物の改修時に使われる道具(道具提供:鈴木組)などを展示する。主催は「地域資源の活用研究会」。コンペの審査委員は、建築家の隈研吾さん(審査員長)、雑誌「ソトコト」編集長の小黒一三さん、隈研吾建築設計都市事務所所員で「地域資源の活用研究会」代表の新津保朗子さん、現代美術作家でアートユニット「似て非works」代表の稲吉稔さん。

 同時開催イベントとして、nitehi worksが「inner picnic.(インナーピクニック)」と題した連動企画を実施。作家自身の庭を長時間撮り続けた堀口一也さんの映像作品「いつもの庭」(1階金庫室)、ある地域から持ってきた枯葉を敷き、踏み音を聞く「小部屋の中の空き地」(元ボイラー室)、香りの空間デザイン(スクエアミーターの小林明子さん)など、場所や建物の特性を生かした方法で「集う」場をつくり、「ビルの中」でピクニックを楽しむように風景を「感じる」インスタレーションを紹介する。

 会場では、ゲストシェフによる地産野菜を使用した創作料理の販売やウェルカムドリンクサービス(お味噌汁、数量限定)など、横浜の地産野菜を使用した期間限定メニューも提供する。

 似て非Worksの笠原彰二さんは「木材、木造建築を有効活用し、都市と里山が結びついた楽しく共存できるまちづくりのアイディアコンペの作品展示とともに、再生した『ビルの中』でピクニックを楽しむように風景を『感じる』インスタレーションをお楽しみ下さい」と話す。

 会場はnitehi works1階「オープンスペース&カフェ」、中2階「多目的スペース3室」。開催時間は17時~21時(土曜・日曜は15時~)。入場無料。1月28日まで。

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