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サバイバーが輝く舞台「ブレストウォーズ 恋する標準治療!」 演劇を通して乳ガンを知って

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 乳がんを題材にした創作劇「ブレストウォーズ 恋する標準治療!」が3月19日から21日まで、みどりアートパークホール(横浜市緑区長津田2)で開催される。

「ブレストウォーズ 恋する標準治療!」のフライヤー

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 演劇に初めて挑戦する乳がん体験者たちとプロの役者たちが、告知を受けた主人公が葛藤しながら成長する姿を描く「笑いと涙と感動のメディカル・ラブコメディ」。

 創作劇は、乳がん体験をした鹽野(しおの)佐和子さんが脚本・演出を手掛ける。鹽野さんは、ドキュメンタリーやテレビドラマの脚本を手掛け、関内に拠点を置き仕事をしていたが、2017年に乳がんと診断され、治療を開始した。自身の闘病の体験をポップなコメディテイストの演劇にして、乳がんのリアルを広く発信していこうと、関内のコワーキングペースに事務局を置き、企画を立ち上げ、台本を書いた。

 舞台は、西区野毛山にある架空の患者ハウスで、乳がんと診断された主人公が、乳がん経験者らとの交流を通じて成長していく姿を描く物語。

 舞台を組み立てる過程で、コロナ禍で自粛期間中の昨年5月には「ブレ恋!Zoom劇」をオンラインで発表。キャストのほか、スタッフ、サポーターたちも参加した。昨年9月から12月までに10回の乳がんの体験者や家族なども参加する演劇ワークショップも実施。舞台を作るために必要な稽古場や、制作費などの費用は、クラウドファンディングで応援を募り、134人から約140万円の支援金が集まった。

 鹽野さんは、「胸を切り落とし、肌を放射線で焼くことへの抵抗感は想像以上に重かった。でも重いテーマを重く伝えても楽しくない。女性が胸を痛めると言えばやはり『恋』なので思い切ってラブコメにした。お客様には胸をキュンキュン言わせながら乳がんの予備知識を得てもらいたい」と話す。

 公演は、3月19日19時 (プレミア公演・公開ゲネプロ)、20日13時30分・18時30分、21日14時の4回。チケットは一般=前売4,500円・当日4,800円(高校生以下3,000円、3,300円)、プレミア公演(公開ゲネプロ)3,000円(全席自由)。5月30日から公演の様子を記録した映像の配信公演も開催する。問合せはticket@brekoi.comまで。

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