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横浜夢座が遊園地「横浜ドリームランド」を舞台化-音楽は「渋さ知らズ」

作品「俣野町700番地 夢の国」の出演者たち

作品「俣野町700番地 夢の国」の出演者たち

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 横浜ランドマークホール(横浜市西区みなとみらい2)で10月24日から、横浜夢座第11回公演「俣野町700番地 夢の国~ドリームランドへの手紙~」が行われる。

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 同公演の舞台は、横浜市内にかつてあった遊園地「横浜ドリームランド」。閉園後も語り継がれている「愛と絆」をテーマに、人々の心のふれあいを描いている。幼少期から同園のファンであった横浜出身の女優・五大路子さんが企画し、当時の横浜ドリームランドの名物男性従業員(ヘイヘイおじさん)など、地元の人々の協力を得て今回の舞台化が実現した。

 横浜ドリームランドは、日本ドリーム観光が毎日新聞社の後援のもとに総工費約200億円を投じて建設した遊園地。戸塚区俣野町字沖原700番地で営業していた。1964年に開園し、2002年に経営悪化のため閉園。開園当初の横浜ドリームランドは、「日本のディズニーランドを目指す」という構想に基づき、約132万平方メートルの広大な敷地に遊園地やボーリング場、スケート場、ショッピングモール、映画館を備える国内でも屈指のレジャー施設であった。全盛期は年間160万人の来場者数を記録したが、1983年の東京ディズニーランド開園などを契機に入場者数が減少。2002年2月17日に37年6カ月の歴史に幕を閉じた。

 現在、旧ホテルエンパイアの建物やボーリング場があった敷地の南側は横浜薬科大学にかわり、北側は横浜市の再開発により、2008年に俣野公園と市営墓地「メモリアルグリーン」として整備された。

 出演は、五大さん、日向薫さん、児玉泰次さん、松井工さん、今橋由紀さんほか。音楽は、フリージャズをベースにした音楽パフォーマンスを特徴とする祝祭的超巨大バンド「渋さ知らズ」が担当する。

 五大さんは「横浜発信の演劇を夢見て、市民のプロジェクトチームと歩み続けて来年で15周年。『夢の国』として多くの人に愛された横浜ドリームランドを舞台に、楽しく、心にしみいる、そして元気の出る作品をお届けしたい」と話している。

 チケットは一般=前売5,000円・当日5,500円、学生(小・中・高)=前売3,000円・当日3,500円。スケジュールは公演日による。10月24日~30日まで全10公演。問い合わせは横浜夢座事務局(TEL 045-661-0623)まで。

 「横浜夢座」は五大さんが座長を務める演劇集団。「横浜からの演劇の発信」を目的に1999年に旗揚げした。これまで、朗読公演「赤い靴の少女」、ひとり芝居「横浜ローザ」、居酒屋の実話舞台「野毛 武蔵屋 三杯屋の奇跡」などを上演。五大さんは2008年に第29回松尾芸能賞演劇優秀賞、日本アンチエイジング歯科学会アンチ エイジングアワード2008を受賞。2011年に第46回長谷川伸賞受賞。

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