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横浜で「ポーランドポスター展」-伝えるデザインの力

作品「フォークグループ/マゾフシェ」(ヴァルデマル・シフィエジ)©Poster Museum at Wilanow Department of the National Museum in Warsaw

作品「フォークグループ/マゾフシェ」(ヴァルデマル・シフィエジ)©Poster Museum at Wilanow Department of the National Museum in Warsaw

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 ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で11月3日から、「『伝えるデザインの力』ポーランドポスター’50~’60展」が開催される。

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 ポーランドのポスターは、日本のグラフィックデザインにも大きな影響を与えたとされ、そのデザインは、社会主義のリアリズムから逃れ、映画・演劇・音楽などをテーマに造形表現を広げていった。同展では、1965年に設立された世界初のポスター専門美術館「ポーランド ヴィラヌフ・ポスター美術館」所蔵の1950年代、60年代の作品約150点を紹介する。

 展示作品は、ポーランドポスター学校のメンバーによる作品が中心で、「四川のいい人」(ヘンリク・トマシェフスキ)、「乞食学生」(ユゼフ・ムロシュチャク)、「ヴォツェック」(ヤン・レニツァ)、「夜の終わり」(ヤン・ムウォドゼニェツ)、「審判」(ロマン・チェシレヴィチ)、「フォークグループ/マゾフシェ」(ヴァルデマル・シフィエジ)、「フランク5世」(フランチシェク・スタロヴィエイスキ)など。

 会期中は、ヴィラヌフ・ポスター美術館のマリア・クルピク館長によるギャラリートーク(11月3日)、日本を代表するグラフィックデザイナー(勝井三雄さん、永井一正さん、中川憲造さん)と金沢大学教授の松浦昇さんを迎えたトークショー(11月16日)、ポーランドのデュオアーティスト「シャ/ザ」のコンサート(12月1日)など、ポーランド文化を紹介するイベントを実施する。

 同館1階のショップ&カフェでは、ポーランドポスター展のオリジナルグッズやポーランド雑貨、伝統的なポーランド菓子「ポンチキ」などを販売。

 主催するポーランドポスター展実行委員会の田中あづささんは「戦後ポーランドの荒廃した街を勇気づけたポスターは、今見ても力強く新鮮。これだけのポーランドポスターを日本でまとめて見られるのは約20年ぶりで、当時のクリエーターたちのエネルギーを感じることができる展覧会になっている」と話している。

 開催時間は11時~19時。入場料は一般800円(前売700円)、高校・大学生600円(前売500円)、小・中学生無料。12月3日まで(11月12日は休館)。

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