馬車道に期間限定カフェ、急逝したオーナーを偲び有志が運営

期間限定「波止場カフェ」を切り盛りするスタッフ(写真左=上原智さん)

期間限定「波止場カフェ」を切り盛りするスタッフ(写真左=上原智さん)

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 オーナーの急逝により今年夏に閉店した、みなとみらい線馬車道駅近くのカフェ「HANA-YA」(横浜市中区海岸通4、TEL 045-661-0087)が今月25日まで、「波止場カフェ」として期間限定オープンしている。

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 「HANA-YA」は、同店オーナーだった森野文子さん(本名=上原文子さん)が1998年に開業した。期間限定カフェの運営を任されたのは森野さんを慕う「パパ馬場」のメンバー約10人。「パパ馬場」は、自主制作映画上映会の企画・運営を行うグループで、森野さんは、同メンバーの辻直之さんと親しかったことから企画会議に参加したり差し入れをするなど、グループの「お姉さん」的存在だったという。

 今回の限定カフェは、9月に亡くなった森野さんを偲び、森野さんの夫、上原智さんと同メンバーが企画した。喫茶サービスを提供するほか、店内で森野さんの収集していたアンティークアクセサリーと「パパ馬場」メンバーが制作した絵本、雑貨、同人誌などの販売も行う。

 カフェの提供メニューは、コーヒー(250円)、紅茶(250円)、チャイ(300円)、ホットジンジャーレモン(300円)などのドリンクのほか、メンバーの焼いたパウンドケーキ(150円)、高尾の工房「グルヌイユ」から取り寄せたクッキー(250円)などで、ホットジンジャーレモンは以前に開催したイベント時に森野さんがレシピを同メンバーに伝えた思い出のメニューだという。メンバーの1人、上西慶子さんは「『コーヒーは丸く入れて蒸らす』という文さんの教えを守っている」と話している。23日と24日の18時からは、森野さんが気に入っていた自主制作映画作品の上映会も開催。

 「波止場カフェ」のネーミングは、森野さんが昨年のイベントに同名で参加したことや、同店の立地が昔波止場だった万国橋に近いことから、期間限定店の店名に採用したという。営業時間は14時30分~19時。長年親しまれた「HANA-YA」は「波止場カフェ」の終了をもって閉店する。

みちくさfilm ペペ馬場シネマ劇場

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