横浜でイプセン・イヤー最大イベント-新港ふ頭に特設会場

新港ふ頭の特設会場(写真=イメージ)

新港ふ頭の特設会場(写真=イメージ)

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 11月16日から26日までの11日間、横浜の新港ふ頭特設会場(横浜市西区新港)でノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの詩「タリエ・ヴィーゲン」を題材とした野外マルチメディア・パフォーマンス「タリエ」が上演される。

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 同作品の上映は、イプセンの没後100年にあたる2006年を「イプセン・イヤー2006」としてノルウェー国内外の主要都市で行われている関連イベントの一つで、日本開催イベントの中では最大規模。

 作品は、イプセンが1862年に発表した詩「タリエ・ヴィーゲン」を元にリレハンメル・オリンピック開閉会式を演出したノルウェー人のプロデューサー、トマス・ホーグさん率いるアーツ・アライアンス・プロダクションが制作したもので、詩の朗読、海をテーマにした映像、ダンスなどで構成される。同作品はこれまでに2回ノルウェー国内で上演を行っており、今回新たに制作された日本版では、俳優の伊武雅刀さんがナレーターを務める。会場は、積み上げたコンテナを帆で覆った高さ=6メートル、幅=12メートルのマルチスクリーンを扇状に5面設置して特設した。演出は同プロダクションが担当する。

 イベントを後援したノルウェー王国大使館のカーリ・ヒルト文化・報道・広報参事官は1994年にオスロで制作された「タリエ」を見て感動し、イプセン・イヤーである2006年に日本で勤務することが決まった時点で、同作品を日本に持っていけないかと考えたといい、「イプセンは『ノルウェーを知るためにはイプセンを知る必要がある』と言えるほどノルウェー文化の中では重要な位置を占める。ホーグ芸術監督と日本のパートナーの方々が、日本ではこれまで翻訳されていなかったこの作品を、日本語で日本の観客を対象として制作することとなり、まるで夢のような気持ち。詩の主題である『復讐と許し』も、日本の観客に訴えるものがあると考えている」と話している。

 チケットは3,000円。開演時間は、平日=19時30分、土・日・祝日=18時。11月20日は休演。

Tarje Virgen Yokohama 2006

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