横浜市技能文化会館(横浜市中区万代町2)と大通り公園(中区長者町)で11月9日、「第28回横浜マイスターまつり」が開催される。
横浜市が選定した優れた技能職者「横浜マイスター」の技が体験できるイベントで、技能体験教室や実演、作品展示、料理の提供などを通じて、卓越した技とその継承の意義を広く市民に伝えることを目的としている。主催は横浜マイスター会で、横浜市経済局とNPO法人「横浜マイスター友の会」が共催する。
会場では、表装、帯仕立て、ステンドグラス、建具、造園など、さまざまな分野の技能職による体験教室が行われる。「壁装体験」、「名刺入れ作り」、「ガラスコラージュ体験」、「組子のコースター作り」、「剪定(せんてい)講座ライブ」などを実施する。
技能文化会館6階では横浜マイスターによる料理の販売も行われる。ラインアップには、「ジャーマン・ホットドッグ」、「3種のソーセージセット」、「秋のおもてなし弁当」、「いももちきのこ汁」、「フカヒレカレー」、「フカヒレ丼」などを提供する。
展示では、型枠工事、シミ抜き実演、活字組版の工程紹介、鉄道模型の走行デモ、花卉装飾や染織の作品展示販売などが予定されている。後継者育成のコーナーも設けられ、技術継承の取り組みが紹介される。
開催時間は10時から16時まで。入場は無料。技能体験教室の一部には参加費が必要。
横浜マイスター会会長で、ステンドグラス職人の平山健雄さんは「技能のまち・横浜にはたくさんの専門家がいて横浜に根ざした活動をしている。会場に足を運んでいただき、技能職の技を知って欲しい」とコメントしている。
横浜マイスター事業は1996年(平成8年)に始まり、優れた技能を持ち、市民生活や地域文化に貢献する職人を横浜市が選定し、その活動を支援してきた。 今年、新たに選定された横浜マイスターは、木製楽器製造(弦楽器)の福田喬史さん。市は、11月2日には、横浜市技能職団体連絡協議会とともに、衣食住の職人の技を披露する「よこはま技能まつり」を開催した。