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最年少と最高齢の横浜マイスター 「ハドソン靴店」と家具「ダニエル」の職人

洋家具職の吉田昌義(まさよし)さん

洋家具職の吉田昌義(まさよし)さん

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 第26期(2021年度)の横浜マイスターに、靴修理・製造の村上塁(るい)さんと、洋家具職の吉田昌義(まさよし)さんが選定された。

最年少の「横浜マイスター」 ハドソン靴店の村上塁さん

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 横浜市では、1996(平成8)年度から、市民の生活・文化に寄与する卓越した技能職者を「横浜マイスター」に選定する事業を行ってきた。対象職種は「手作業により又は工程の一部に手作業で制御する機械を用いてものづくり又はサービスの提供を行い、技能の習得に長年にわたる研鑽と経験を要する職種」で、横浜市内に在住し、15年以上の実務経験と、卓越した技能を有する職人などを選定している。

 選定された村上さんは、横浜生まれ横浜育ち。高校卒業後、靴専門学校を経て、横浜マイスター(第2期)の佐藤正利さん、靴職人の関信義さんに師事し、底付けの技術を習得。2011(平成23)年に師である佐藤さんのハドソン靴店(横浜市神奈川区松本町3)を継いだ。海外製の高級紳士靴、他店で修理を断られた靴、戦時中の靴など、修理不可能と思われる状態の靴に対し、希望を丁寧にヒアリングして修理方針を決め対応する。インクや釘など修理に必要なものを独自に開発するなど、工夫を凝らす。あわせて、母校の専門学校で底付けの特殊講義を行うなど、後進の指導育成にも取り組む。

 村上さんは「佐藤さんから店を継いだ時、自身は横浜マイスターではなかったので、店頭のマイスターのテロップを剥がした。また貼れたらいい」と嬉しさを口にするかたわら「先代にはまだ追いついていない。職人としてやっとスタートに立った気持ち。今後も精進したい」と気を引き締める。39歳での認定は史上最年少。横浜マイスターのための実務経験の要件が、2019年度に、25年から15年に短縮されたため、30代でも対象になったという。

 吉田さんは、78歳で、横浜マイスター認定時の年齢としては最高齢。中学卒業後、15歳から東京の家具製作会社で修行し、椅子張の技術を習得。2002(平成14)年、横浜家具を製作するダニエル(中区元町3)に入社。家具製作(いす張り作業)の1級家具製作技能士で、伝統的な椅子張工法である複数の単独スプリングをバネ紐で固定する工法を得意とし、昔ながらの素材と現代の素材を組み合わせることで、長持ちしつつ座り心地の良い椅子を目指している。

 横浜マイスターになって「死ぬほど嬉しい」と笑顔を見せ、「生涯現役で働き続けたい」とも。「弟子入りしていたころは月給500円の時代。間違えるとすぐ手が飛んできてね」と昔を振り返り、「でもそのおかげで一生の仕事になった」と話す。

 2人が加わり、事業開始以降、選定された横浜マイスターは総勢66人(故人17人を含む)となった。

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