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金刀比羅大鷲神社「酉の市」の露店や奉納提灯設営が中止に

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 横浜橋通商店街近くの金刀比羅大鷲神社(ことひらおおとりじんじゃ、横浜市南区真金町1)で11月に予定されていた、例大祭「酉(とり)の市」の恒例の熊手など露店商の出店や、奉納提灯(ちょうちん)の社頭設営が中止となった。

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 今年は一の酉が11月2日、二の酉が14日、三の酉が26日。混雑による参拝者の新型コロナウィルス感染防止の観点から神社境内のみで斎行し、諸行事が中止となった。境内では、手水舎の柄杓(ひしゃく)や、拝殿前の「鈴緒」を撤去する。

 例年、境内に近隣の店舗や企業などからの奉納により、職人の手づくりの提灯(ちょうちん)数百灯が掲げられ、多くの露天商が並ぶ。開運や商売繁盛のお守りとして福をかきこむといわれる「縁起熊手」が威勢いい「商売繁盛、大繁盛」の掛け声で売られ、多くの参拝客でにぎわう横浜の初冬の恒例行事として親しまれている。

 金刀比羅神社は横浜開港の1859年11月に、現在の横浜公園の位置にあった港崎遊郭(みよざきゆうかく)に祭られた神社。大鷲神社は、1872年に港崎遊廓が高島町に移転した際に祭られた。現在は金刀比羅神社の相殿に祀られている。

 神社は1882年4月に真金町へ移り、1923年9月1日の関東大震災と1945年5月29日の横浜大空襲で被災したが再建された。現在の社殿は1988年8月に再建されたもの。

 酉の市は、1991年11月に横浜市の無形民俗文化財に指定されている。かつては陰暦の11月に行われていたが、現在では陽暦11月の「酉の日」に行われている。

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