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ジャズの新人賞「ちぐさ賞」に松岡杏奈さん NYと日本を往復するピアニスト

第7回ちぐさ賞グランプリ松岡杏奈さん

第7回ちぐさ賞グランプリ松岡杏奈さん

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 若手ジャズミュージシャンの登竜門「第7回ちぐさ賞」の審査会が10月4日、関内ホール(横浜市中区住吉町4)で行われ、松岡杏奈さん(ピアニスト)がグランプリを受賞した。来春、CHIGUSA RecordsよりアナログレコードとCDが発売される。

第7回ちぐさ賞グランプリ 松岡杏奈さんのステージ

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 全国から51人が応募し、最終審査に残った4人と前回次点で出場権のある小野輪太郎(ギター)さんの5人が15分ずつ、ライブ演奏を行った。同賞は、現存する国内最古のジャズ喫茶「ちぐさ」(野毛町2)が新人発掘のために設けた音楽賞。

 松岡さんは東京都生まれ。2歳半でピアノを始めた。桐朋学園大学音楽学部ピアノ科を卒業。同大学院研究科を経て渡米、ジュリアード音楽院でクラシックを学びつつ、ジャズピアノを本格的に始めた。奨学金を受けニュースクール大学ジャズ&コンテンポラリー科に入学、名誉賞及び首席で卒業。第15回長江杯国際音楽コンクールピアノ部門第1位、併せて中国駐大阪総領事賞受賞、第5回イタリアコンコルソMusicaArte大学院生の部金賞など、さまざまなコンクールで多くの賞を受賞。現在はニューヨークと日本を往復しながら、クラシックとジャズを中心に活動の場を広げている。

 松岡さんのピアノについて、審査委員長の今田勝さんは「クラシック出身にありがちな硬さがなく、アドリブも自然体で弾かれたのが良かった。将来、ジャズセンスを磨き、一流になる素質を十分感じる」とコメント。

 松岡さんは「この度は名誉ある賞に選んでいただき大変うれしい。これを一つの通過点として、さらに研究を重ね、良い音楽をお届けできるよう精進していきたい。引き続き日本やニューヨーク、そしていつかヨーロッパでも公演ができたらうれしい」と意欲を見せる。

 最終審査出場者は、松岡さん小野さんのほか、稲荷周佑さん(ピアノ)、森智大さん(ドラムス)、佐々木諒太さん(テナーサックス)。優秀賞(次点)は稲荷周佑さん、審査員特別賞は佐々木諒太さんが受賞した。

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