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港南台高島屋、36年の歴史に幕 またいつの日か

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 1983(昭和58)年10月1日から営業を続けてきた港南台高島屋(横浜市港南区)は8月16日に閉店し、約36年間の歴史に幕を閉じた。

港南台高島屋 ひまわりに寄せたメッセージ 1000通の手紙も

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 緊急事態宣言解除から1か月たった7月1日、当初予定より1か月遅れで「さよならセール」を始めた同店。最終日は500人ほどが、10時の開店を待つ列を作った。

 閉店30分前の19時ごろからは、正面玄関の前に人の輪ができ、1000人以上が最後の瞬間を見守った。近隣から訪れた人が多く「小学生の頃、高島屋ができたときはクラスで話題になった」と話す客や、中には親子孫の3代で訪れ、曾祖父母の代から4代通い続けたという人もおり「家からいつも見えていた高島屋のマークが見えなくなると思うとさびしくなります」と目をうるませていた。

 19時45分、港南台店長の浅野秀樹さんが正面玄関の前に立ち、36年間のお礼を述べた。

 「この港南台という大変すばらしい街で36年にもわたって営業を継続できたことを幸せに感じていて、誇りに思っています。従業員全員が港南台という街、港南台の皆さまが大好きでした」とあいさつし「またいつの日か、近い将来になるかわかりませんけれども、なんらかの形でこの港南台店で何かをさせていただく機会ができればと思っておりますので、そのときはまた宜しくお願いします」と話すと、大きな拍手が場を包み「ありがとう」という言葉を複数の客が声に出した。

 4・5階に入居していたニトリ港南台高島屋店も同時に閉店。港南台高島屋だった場所には、今後隣接する「港南台バーズ」が改装・増床し、港南台バーズとして2021年春にリニューアルオープンする予定。

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