東京藝大がアニメーション専攻制作展「GEIDAI ANIMATION 01+」

『わからないブタ』和田淳 2010 ©2010:Atsushi Wada/Tokyo University of the Arts

『わからないブタ』和田淳 2010 ©2010:Atsushi Wada/Tokyo University of the Arts

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 東京藝術大学大学院・横浜校地馬車道校舎(横浜市中区本町4)で3月19日より、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第一期生修了制作展「GEIDAI ANIMATION 01+」が開催されている。

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 同展は、2008年4月に東京藝術大学大学院映像研究科に新しく設置されたアニメーション専攻初の修了制作展。国立大学初となるアニメーション専攻の若者たちが追究した、独自のアニメーション創造の軌跡をたどることができる。

 今回の上映では、鉛筆・油彩・水彩・クレヨン・粘土・人形・実写・CGなど、さまざまな素材、画材を利用して制作された手法やジャンルの異なる作品を紹介。

 作品は、社会を構成する要素のひとつである「整列する、させられる」という関係性に注目し制作した、仲間を整列させることによろこびを覚える一匹のカエルの話「強迫的な秩序についてのカエル」(永迫志乃さん)、O・ヘンリーの同名小説を映像化した、マジシャンのジムとその妻デラのクリスマス物語「賢者の贈り物」(石井寿和さん)、家に住む人間と家の前にいるとても大きなブタを題材に描いた「わからないブタ」(和田淳さん)など。

 期間中は作品上映に加え、制作過程で使用した原画や人形、絵コンテ、構想メモなどを展示し、作者がそれぞれの作品完成にたどりつくまでの過程や独自の手法などが理解できるコーナーを設け、アニメーション専攻第二期生の一年次修了制作作品も上映する。

 関連イベントとして、アニメーションスタジオ「I.TOON」の伊藤有壱さんら、アニメーション作家やアニメーションディレクター、音楽家によるトークショーを実施。3月20日はテーマ「音とアニメーションの可能性」、21日は「これからのアニメーション表現(仮)」を行う。開催時間はいずれも17時~。詳細は「GEIDAI ANIMATION 01+」サイトより。

 開催時間は13時~。入場無料。「GEIDAI ANIMATION 01+」は3月22日まで。

 東京藝術大学大学院映像研究科は2005年、学部を持たない独立大学院として映画専攻が発足。2006年にメディア映像専攻を設置、2008年にアニメー ション専攻が設立された。アニメーション専攻では、革新的なアニメーション表現や新たな教育・研究や事業スキームの創造を目指し、「つくる」ことを主体としたカリキュラムを実践している。

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