若葉町で地域に生きる「文化ボランティア・コーディネーター養成講座」

会場となる「横浜専門店会ビル」室内の様子

会場となる「横浜専門店会ビル」室内の様子

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 文化による地域支援と地域振興を目的とする「第7回 文化ボランティア・コーディネーター養成講座」が1月10日、横浜専門店会ビル1階(横浜市中区若葉町3)で開催される。

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 同講座は、文化庁の平成21年度文化ボランティア支援拠点形成事業の一環として、昨年8月より桜木町を拠点にアートプロジェクトを展開する非営利団体ART LAB OVA(アート・ラボ・オーバ)が主催で行うもの。講座を通して若葉町という特色ある町を生かした豊かな「地域振興につながるアートプロジェクト」を運営するコーディネーターの育成を図る。

 第7回目のテーマは「しょうがいのある人たちと文化のソフトとハード」。車椅子ユーザーで起業家であるピアサポート取締役会長の岡村道夫さんと、学生時代から障がい者アートの活動に携わる東京都現代美術館学芸員の山本雅美さんを講師に迎え、障がいのある人の求める文化ニーズ、生活の中での必要な配慮や支援を学び、その可能性について考える。会場は、昨年10月に閉鎖された廃ビル「横浜専門店会ビル」の1室を利用する。同ビルは4月にアートスペースとしてリニューアルオープンする予定。

 当日は、サンフランシスコにある障がいのある人が利用するアート施設を紹介するほか、シネマ・ジャック&ベティの梶原俊幸支配人が同テーマをもとに映画館の取り組みについて語る。また、昨年横浜市民ギャラリーで行われた、障がいのある人たちの表現を展示した「My Mona Lisa モナリザを描く」の関係者も参加する予定。聞き手はアート・ラボ・オーバの蔭山ヅルさん。

 同日、シネマ・ジャック&ベティ(中区若葉町3)では毎月第1日曜日に行っている視覚・聴覚障がいの有無に関わらず鑑賞できる「バリアフリー上映会」を実施する。上映会の合間には、梶原支配人とのお茶を交えたトークタイムを設ける。

 8回目の講座テーマは「まちの映画館と映画館のある町と(仮称)」。まちと文化をつなげるための方法、まちと文化がつながったときの住民の反応を具体的な事例を元に学ぶ。開催は1月を予定。

 アート・ラボ・オーバ代表のひとりの蔭山さんは「自分自身、障がいのある方との出会いによって、それまでの視点が変わり世界が豊かになった。普段なかなか出会うことのできない人と出会えることには大きな意味があると思う。映画やスポーツを楽しむことのみが文化ではなく、いろいろな立場の人と出会うこと、異文化交流そのものも文化です」と話している。

 講座の開催時間は13時~16時(開場12時30分)。参加費は無料。定員30人。申し込み方法はART LAB OVAサイトより。

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