大さん橋で開港後の横浜を舞台に公演-五大路子さん主演

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 女優の五大路子さんが座長を務める「横浜夢座」(TEL 045-661-0623)は、6月12日より舞台「エンドレス・ドリーム ヨコハマの夜明け~横浜富貴楼・お倉の物語~」を大さん橋ホール(横浜市中区海岸通1)で上演する。

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 同作品は、横浜開港150周年記念事業として女優の五大路子さんが企画。公演は会場の仮設舞台で行われ、4日間の動員目標は3,500名。

 舞台は、明治初期の横浜で政治の駆け引きの場所とも言われた、伝説の料亭「富貴楼(ふうきろう)」。主演の五大さんが演じるのは、この料亭の女将で「ハマの女傑」とも呼ばれた粋な女性「お倉」。物語では「お倉」を中心に、文明開化時代の当時の人々の思いや夢を描き、激動の時代に生きた一人の女性のメッセージを伝える。

 出演者は、主演の五大路子さん、増沢望さん、シンガーソングライターの山崎ハコさん、マスコットキャラクター「たねまる」の声優の松本梨香さん、王健(ワンジェン)さん、伴美奈子さんほか。脚本は高橋亜子さん、演出は遠藤吉博さん、音楽は玉麻尚一さん。

 富貴楼は1871年9月、横浜で財をなし天下の糸平と呼ばれた実業家田中平八の出資で、現在の中区相生町に料理茶屋「富貴楼」を開店。1873年3月に大火で消失した後、1874年、中区尾上町に移転。料亭には当時、田中平八をはじめ、井上馨、陸奥宗光、伊藤博文らの重鎮が出入りしたと言われている。

 オフサイドの田川義行さんは「開港150周年を迎えたこの記念すべき年に、『横浜発のお芝居』をテーマに舞台活動を行ってきた女優五大路子が企画・主演する舞台は、開港を記念するにふさわしい物語。ぜひご来場ください」と話す。

 横浜夢座は、五大さんを中心に横浜市民による実行委員会が軸となり、「自分達の観たいものを自分達の手でつくろう」と「横浜からの演劇の発信」を目的に、1999年に発足。これまで「横浜ローザ-赤い靴の娼婦の伝説-」、朗読公演「赤い靴の少女」母・かよの物語、ひとり芝居「横浜ローザ」などを上演。座長の五大さんは2008年、女優の草笛光子さん、落語家の桂歌丸さんらと共に「第29回松尾芸能賞」優秀賞を授賞した。

 会場は、横浜港大さん橋国際客船ターミナル2階・大さん橋ホール。15日までの全5公演。入場料は一般=前売り4,500円、当日5,000円。学生=前売り3,000円、当日3,500円。全席指定。

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