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「第41回ヨコハマ映画祭」日本映画ベスト10が決定 「火口のふたり」が3冠

© 2019「火口のふたり」製作委員会

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 ヨコハマ映画祭実行委員会は、映画ファンが主催する映画祭として知られる「第41回ヨコハマ映画祭」の開催に先駆け、2019年度の日本映画ベストテンと個人賞を発表した。

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 41回目を迎える同映画祭は、自治体やスポンサーからの支援を受けず、会社員や学生など日本映画ファンがボランティアで主催する映画祭。

 グランプリは荒井晴彦監督の「火口のふたり」。数々の作品で男と女のエロティシズムを描写してきた脚本家・荒井晴彦がメガホンをとり、直木賞作家・白石一文による原作の初の映画化に挑んだ。同映画祭で作品賞、最優秀新人賞、特別大賞の3冠を獲得した。

 2位は石川慶監督「蜜蜂と遠雷」、3位は今泉力哉監督「愛がなんだ」。以下、4位「宮本から君へ」(真利子哲也監督)、5位「半世界」(阪本順治監督)、6位「新聞記者」(藤井道人監督)、7位「ひとよ」(白石和彌監督)、8位「岬の兄妹」(片山慎三監督)、9位「よこがお」(深田晃司監督)、10位 「さよならくちびる」(塩田明彦監督)と続く。

 主演男優賞は「宮本から君へ」の池松壮亮さん。主演女優賞は「さよならくちびる」の門脇麦さんと小松菜奈さん。最優秀新人賞に輝いたのは、瀧内公美さん(火口のふたり)、鈴鹿央士さん(蜜蜂と遠雷)、杉田雷麟さん(半世界)、山田杏奈さん(小さな恋のうた)。

 表彰式と上映会は、来年2月2日に関内ホール(横浜市中区住吉町4)で開催される。当日は、「さよならくちびる」「蜜蜂と遠雷」「火口のふたり」の3作品を上映するほか、各賞受賞者やゲストを招いた表彰式などを開催。入場料は前売2,700円、当日3,000円。一般発売は12月14日10時から。詳細は同映画祭ホームページで。

 ヨコハマ映画祭実行委員会の北見秋満さんは「今回もヨコハマならではの選出結果となったことが誇らしい。作品賞の『火口のふたり』は荒井晴彦監督が自身の脚本を映画化した第3作目に当たる男女の性愛もので、人間凝視の視点が光るこれまでの作品群中でもずば抜けて優れた集大成的作品となった。70代になってなお若々しい映画感覚は、未来の映画人たちにとっての刺激であり、目標となるであろう。2019年の日本映画界は秀作が多く公開されたが、その中で『火口のふたり』があたま一つ抜け出る形となった」と語る。

 同映画祭で審査員を務めるのは映画評論家や映画ライターなどの映画関係者と一般映画ファンで、映画人と映画ファンの出会いの場となっている。今年2月に行われた「第40回ヨコハマ映画祭」には、主演男優賞を受賞した東出昌大さんや役所広司さん、助演男優賞の松坂桃李さんら映画人と1,100人の映画ファンが訪れた。

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