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横浜ブルク13で「ラテンビート映画祭」-日本復興を願う14作品

ガエル・ガルシア・ベルナル出演の社会派ドラマ「雨さえも」より

ガエル・ガルシア・ベルナル出演の社会派ドラマ「雨さえも」より

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 JR桜木町駅前の大型複合施設「TOCみなとみらい」6階の大型シネコン「横浜ブルク13」(横浜市中区桜木町1)で、10月7日から10日まで「第8回 ラテンビート映画祭」が開催される。

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 スペインやラテンアメリカ諸国の最新ラテン映画を紹介する映画祭で、新宿バルト9、T・ジョイ京都、横浜ブルク13の3会場で行う。主催はLBFF実行委員会。

 今年は恒例のドラマや社会派作品に加え、コメディ、アニメ、ミュージカルなど全14本を上映する。作品は、キューバ革命10周年を記念して製作されたキューバ・日本の合作映画「キューバの恋人」(黒木和雄監督)をはじめ、スペインのアカデミー賞にあたる2011年ゴヤ賞で9部門受賞したサスペンス「BLACK BREAD(英題)」(アグスティ・ビリャロンガ監督)、ペドロ・アルモドバル監督の最新作「THE SKIN I LIVE IN(英題)」、リオが舞台の冒険アニメ「リオ!ブルー 初めての空へ」(カルロス・サルダーニャ監督)。

 2000年初頭にボリビアで起こった水道事業を巡る攻防「水戦争」を描いたガエル・ガルシア・ベルナル出演の社会派ドラマ「雨さえも~ボリビアの熱い一日~」(イシアル・ボジャイン監督)など。

 ラテンビート映画祭企画・プログラミングディレクターのアルベルト・カレロ・ルゴさんは横浜開催に向けて、「ヨーロッパ人の私にとって、ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』を読んで以来、横浜は憧れの地。ここで再び『ラテンビート映画祭』を開催することができ夢のようです。日本は今年、大変辛い経験をした。そこで、今回のプログラミングには特に配慮し、元気を回復して人生を楽しむ気持ちになれる作品を選んだ」。

 また、「ラテンを外から捉えた作品が集まったのも今年の特色です。比類なき見事なポーカーのごとく、フランス、日本、ハリウッド、そしてボリウッドから届いた4枚の強力なカード。東京での開催から3週間が経ち、恒例の『ドニータ』賞のほか、今回の上映作『BLACK BREAD』と『MISS BALA/銃弾』が、それぞれスペイン、メキシコのオスカー候補に選ばれた。映画祭を楽しんで頂き、そして、映画祭が横浜の一部となることを願っている」と話している。

 チケット(当日券)は一般1,700円、学生1,500円、小人・シニア1,000円。

 「第8回 ラテンビート映画祭」のポスターに描かれているトロフィー「ドニータ」は、子役時代に銀幕で人々に夢と希望を与えた歌手・美空ひばりへのオマージュ。生き生きと和傘で遊ぶドニータに「日本の復興」を重ねているという。

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