日本新聞博物館で写真展「朝鮮戦争から60年 戦場の記録」

韓国・浦項で隠れていた朝鮮人民軍兵士を捕虜にした韓国軍兵士=1950年9月(ACME)

韓国・浦項で隠れていた朝鮮人民軍兵士を捕虜にした韓国軍兵士=1950年9月(ACME)

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 日本新聞博物館(横浜市中区日本大通11、TEL 045-661-2040)2階企画展示室で、企画展「朝鮮戦争から60年 戦場の記録-N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションより」が開催されている。

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 同展では、N.Y.デーリー・ニューズ社が保存していた戦争報道写真コレクションから、勃発から60年になる朝鮮戦争に関する約200点の写真を展示。戦争の勃発から国連軍の仁川上陸、中国人民義勇軍の参戦など、休戦協定が結ばれる1953年までの約3年におよぶ朝鮮戦争の歴史をたどっている。戦場の兵士たち、破壊された町、戦禍を逃れる避難民、戦時下に生きる市民の姿を写した写真が過酷な戦争の現実を伝えている。

 関連イベントとして6月12日、江越壽雄さん(元UPI通信社東京支局写真部長、元朝鮮戦争従軍カメラマン)による座談会「朝鮮戦争従軍カメラマンに聞く」、19日に映画「ブラザーフッド」上映会と、菱木一美さん(広島修道大学名誉教授)によるミニトーク「朝鮮戦争と市民」を実施する。会場はいずれも日本新聞博物館2階・ニュースパークシアター。定員120人で入場無料。

 日本新聞博物館の学芸員・張宝芸さんは「この企画展に訪れることで、いまも戦争状態にある国が日本のすぐそばにあることを改めて知る機会となるでしょう。また同時に、なぜ同じ民族同士が戦わなければならなかったのか、その背景にも考えをめぐらせてほしいと思います。戦争の悲惨さや戦争がもたらす過酷な現実を伝えたいです」と話す。

 企画展の入場料は、一般・大学生=500円、65歳以上=400円、高校生=300円、小・中学生無料。開館は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。写真展は6月27日まで。 

 日本新聞博物館は日刊新聞発祥の地である横浜市に2000年10月に開館。常設展示として、新聞の歴史や新聞がつくられるまでを紹介するほか、企画展示室ではテーマに沿った展示を行っている。また、パソコンで新聞の製作体験ができる「新聞製作工房」や全国の主要紙を閲覧できる「新聞ライブラリー」が併設されている。同博物館がある横浜情報文化センターの8階には、放送番組を収集・保存し、一般に公開している「放送ライブラリー」が入居している。

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