吉田町に新拠点「@かんべぇ」-アート・ジャズで地域活性化

10月2日に行われたオープニングイベントの様子

10月2日に行われたオープニングイベントの様子

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 中区・吉田町地域にある吉田町画廊内(横浜市中区吉田町5)で10月2日、地域経済の活性化を支援する拠点「@かんべぇ(あーとかんべぇ)」のオープニングイベントが行われた。

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 同拠点は、横浜市が2006年から商店街を中心とした地域経済全体の活性化を目的に進める「地域経済元気づくり事業」の一環として9月12日に設置された。今後は同拠点を中心に、商店街とコミュニティビジネス事業者など、多様な活動団体の横断的な連携を図る。

 「中区・吉田町地域」では、「@かんべぇ」を拠点に、吉田町全体を美術館と見立てた、アートとジャズを生かしたまちづくりプロジェクトに取り組む。吉田町第一共同ビル裏手に開設した「路上ギャラリー」に定期的に若手アーティストの作品を展示するほか、路上や店頭で月1回程度のジャズをメーンにしたイベントを行う。路上ギャラリーは現在、10枠のアートフレームをレンタルしており、今後は街全体に展示スペースを順次増やしていく予定。レンタル料金は、10枠、10日間で30,000円。運営は、町内外の有志による組織「吉田町アート&ジャズタウン実行委員会」。

 10月2日のオープニングイベントでは、地元ジャズマンの皆川トオルさん(サックス)、鈴木敏幸さん(ギター)による路上ジャズライブ「JAZZ NIGHT」を開催。会場には地元の人をはじめ「昔、この辺りのジャズバーをよく巡っていた。大好きなジャズで若返ろうと思い足を運んだ」と話す金沢区在住の男性の姿も見られた。展示アーティストの大嶋仁美さんによる「似顔絵切り絵」イベントも実施。

 第2回「JAZZ NIGHT」は10月16日、18時~20時に開催。当日はジャズライブと共にアーティストイベントも行う予定。

 第1回目のイベントを終えて、吉田町アート&ジャズタウン実行委員会実行委員長の佐久間衛さんは「実際に開催することで具体的な課題が見えてきた。これからさまざまな問題が生じると思うが、そのつど危機意識を共有しながら一歩一歩進みたい。結果的に町の活性化につながり、アートやジャズの振興に寄与できれば嬉しい」と話す。

 「@かんべぇ」の開所時間は、11時~18時(火曜~日曜)。

 吉田町はこれまで、地元ボランティアによる地域活性化を目指す取り組みの一環として、アート作品の発表展示・即売、ジャズの生演奏を行う「アート&ジャズフェスティバル」、地域のバー店舗によるカクテルイベント「バーズストリート」を定期的に開催。昨年は、吉田町ストリート全体を会場に街頭パフォーマンス「ラ・マレア 横浜」を行い話題を呼んだ。

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