しりあがり寿さんの作品を入札販売-じゃんけん大会も

「双子のオヤジ」の購入者はジャンケンで決定する

「双子のオヤジ」の購入者はジャンケンで決定する

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3、TEL 045-221-0300)は11月3日、2階グランドギャラリーで漫画家、しりあがり寿さんの絵の入札販売会を行う。

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 販売会は、今年7月15日から9月20日まで行われた企画展「日本×画展」(にほん×ガテン)にしりあがりさんが出品した墨絵作品「オレの王国、こんなにデカイよ。」(約11メートル×10メートル)から切り抜いた絵画約30点を販売するもので、同日に17周年を迎える同美術館の開館記念日のイベントの1つとして行われる。

 販売する絵は、同館学芸員としりあがりさんが相談の上1枚1枚に「双子のオヤジ」「カエル」「団子屋」などしりあがりさん独特のキャラクターモチーフを入れ込んで切り抜いたもので、大きさはいずれも20数センチ角から50センチ角。全てにしりあがりさんのサインが入る。同企画は、しりあがりさんが以前、画廊で展示後の作品の切り抜き販売を行ったことがあることから、同館が同作品についても提供を依頼し、しりあがりさんの承諾を得て実現した。

 作品はグランドギャラリーに展示し、入札方式で販売する。希望者は購入申込書に購入希望作品番号と購入希望価格(最低入札価格1,000円)を記入して同日の19時までに投函。閉館直前に公開で開票を行い、各作品の最高入札価格を提示した落札者を発表する。また、切り取られた絵のうち、しりあがりさんの漫画作品のキャラクター「双子のオヤジ」の描かれた絵については、同日14時30分から購入希望者を対象にじゃんけん大会を行い、勝利者1人に販売する。予定販売価格は3万円。

 同館の担当学芸員は「最初は『作品』を切り取っちゃっていいの?と躊躇したが、しりあがりさんが『漫画は作品自体が完成品なのではなく、読者にうけないと作品ではない』と言ったことで既成概念が崩れた。来場者にとっても『作品』との距離感を感じ、画廊ではなく美術館で気軽に絵を買うことが出来る良いきっかけになると思う」と話し、しりあがりさんのファンだけではなく、幅広い層の来館者を期待しているという。

3日の開館時間は10時~20時。開館記念日のため無料。

横浜美術館

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