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路上生活経験者のダンスカンパニー「新人Hソケリッサ!」が帆船日本丸前で野外公演

路上生活経験者で構成されたダンスカンパニー「新人Hソケリッサ!」(写真:岡本千尋)

路上生活経験者で構成されたダンスカンパニー「新人Hソケリッサ!」(写真:岡本千尋)

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 路上生活経験者で構成されたダンスカンパニー「新人Hソケリッサ!」によるダンスツアーが10月10日にスタートした。横浜・東京を約1年をかけて巡る。

路上生活者らによるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」がクラウドファンディング

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 第1回公演は現代美術家・渡辺篤さんのアトリエ「アートスタジオ アイムヒア」(横浜市南区弘明寺町)で開催。ビッグイシューを応援する音楽イベント「りんりんふぇす」を主催し、新人Hソケリッサ!との共演経験も多い弾き語りミュージシャン寺尾紗穂さん、ひきこもりをはじめとする孤立当事者らとのプロジェクトを出がける現代美術家の渡辺篤さん、音を主軸に美術制作やパフォーマンスを行うアーティストの西原尚さんらとコラボレーションを行った。

 第2回公演は「路上の身体祭典H!」と題して、日本丸メモリアルパーク(西区みなとみらい2)で、10月21日に開催する。18時30分開演。観覧料は無料(投げ銭あり)。

 主宰で、振付家のアオキ裕キさんは「コロナ禍を経て強靭な個人の確立の重要性を感じた。現代社会における集団に埋没した身体、社会性とは何か。盲目的な理想や習慣を捨てた身体から本当の豊かさが始まると感じる。さまざまな環境において踊る我々の姿とその景色をぜひ多くの方に体感してほしい。公演では、それぞれの会場の風景を丸ごと生かした演出を行なっている」と話す。

 ツアータイトルに含まれる「H」は、human(人間)、hope(希望)、homeless(ホームレス)、hurt(痛み)の意味。新作ダンスパフォーマンス「ヒニヒリズム/今度会ったらロクでもない奴らと仲良くなりてえ・・」では、「集団にいても強靭な個人の復興」をテーマとする。今後の公演では、横浜と東京の路上を中心とした会場で公演を行う。彼らの活動を追ったドキュメンタリー映画「ダンシングホームレス」上映や、ワークショップやトークなども展開する予定。

 2021年秋から来年にかけて、横浜・東京の多様な環境で生活をしている一般の方、貧困生活者や、なかなか芸術に触れる機会のない人たちへ向けダンス作品を提供する活動の運営資金獲得のためのクラウドファンディングに挑戦している。目標金額は150万円。期限は11月15日23時59分まで。

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