野毛山動物園で「動物たちのSOS展」ー園内のサクラも開花

家族連れでにぎわう「野毛山動物園」入口

家族連れでにぎわう「野毛山動物園」入口

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 市民に無料開放されている横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)で、「第8回 動物たちのSOS展」が開催されている。

リンゴをほおばる共同募金PR大使を務めた推定37歳のツガルさん(フタコブラクダ)

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 同展では、地球上に生息し絶滅の危機に追い込まれている野生動物たちと人間のライフスタイルについて考えるさまざまなイベントを環境保護団体と協働で実施する。

 期間中は、園内各所に野生動物の現状を紹介するパネルを設置するほか、生きもののつながりを楽しく学ぶワークショップ(横浜市環境創造局、23日・24日)、税関で押収された密輸品の展示(横浜税関・WWF トラフィックイーストアジアジャパン、30日・31日)、繁殖センターの役割や事業の紹介(30日・31日)などを行う。

 そのほか、タイガの森フォーラム 現地活動・ツーリズム担当の野口栄一郎さん、日本野生動物観察指導員の熊谷さとしさんがそれぞれ「アムールトラのふるさと、“ロシアのジャングル”タイガの森の動物たち」(24日)、「メッセージ from 里山」(30日)と題した特別講演会を実施する。

 野毛山動物園の黒田恭子さんは「今年はSOS展の開催エリアを園内全体に広げ、外部団体の協力のもとパネル展やブース展を行っている。アムールトラの展示場付近では、ぬり絵や紙芝居を使っての紹介が子どもにも好評。ぜひ野生動物の現状について考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合はその翌日)。入園料は無料。3月31日まで。 

 野毛山動物園は、1951年4月1日に「野毛山遊園地」として開園し、今年の4月に開園62周年を迎える。現在、飼育する動物は約100種で、いずれも来園者が間近に動物を感じられる展示となっている。市内唯一の爬虫類館では、市内で観察できる種から、世界的にも貴重な種など数多くの爬虫類を展示している。

 同園は3月10日、2012年度の入園者数が28年ぶりに90万人を突破。同20日には、昨年11月3日に共同募金PR大使に就任し、2012年度共同募金運動に尽力した世界最高齢フタコブラクダの「ツガルさん」(推定37歳)の労をねぎらう「ツガルさん共同募金PR大使おつかれさま会」を開催し、感謝状とリンゴが贈られた。園全体での募金額は150,837円。

 園内にはソメイヨシノを中心に約250本のサクラが植樹されているが、6分咲きの木も見られ、週末に向けてさらに開花が進むと予想されている。

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