横浜の「街」を舞台にアートの祭典-仏パフォーマンス集団も

フランスのパフォーマンス集団「ラ・ベル・ザンカ」

フランスのパフォーマンス集団「ラ・ベル・ザンカ」

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 横浜の街全体をアート空間として展開するアートの祭典「マザーポート・アート・フェスティバル2009」が8月8日に開幕する。

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 同祭典のコンセプトは、横浜の街がアート空間に変わる!「街からアートがあふれ出す アートは社会のソコヂカラ!」。日本国内、フランス、カナダ、イギリスなどからアーティストが集合し、横浜のマザーポート・エリア(みなとみらい、日本大通り、元町)で、「街」を舞台にした多彩なパフォーマンスを繰り広げる。

 プログラムは、大道芸とアートを融合させたストリート・パフォーマンスや、横浜ならではの空間をコンサートホールに見立てた野外オペラ「アーバンオペラ YOKOHAMA」、先住民族の舞踊をもとに芸術性の高い舞台芸術をつくりあげたダンス作品、山下公園を会場に日本伝統の邦楽と山下洋輔さんによるジャズのコラボレーション、横浜に残る歴史的な建造物を舞台にしたストリートコンサート、音楽と映像のインスタレーションなど。

 注目作品は、2007年に初来日し好評を博したフランスのパフォーマンス集団「ラ・ベル・ザンカ」によるストリートパフォーマンス「月夜、そして能の息吹」。当日は、能や俳句といった日本の精神世界からインスピレーションを得たコスチュームを身にまとったアーティストが高台に乗り、地上から浮くように、音楽に合わせて舞いながら街をパレードする。会場は、29日元町ショッピング・ストリート、30日みなとみらい地区。各日とも2回公演の時間未定。観覧は無料。

 同フェスティバル実行委員会の北川陽子さんは「今回のフェスティバルは、開港以来、さまざまな国の人々や文化を受け入れ、独自の文化をつくりあげてきた横浜で、アートを劇場やホールの中に閉じ込めるのではなく、街の中に飛び出して、街をアートの舞台に変身させるのが狙いです。フランス発の華麗なストリート・パフォーマンスや、ジャズと邦楽の珠玉のコラボレーションなど、見どころ満載」と話す。

 「ラ・ベル・ザンカ」は、フランス・リヨン在住のマルゴ・キャリエールさんが1993年に立ち上げたパフォーマンス集団。ヨーロッパの芸術的なサーカス「ヌーヴォー・シルク」にオペラ、バレエ、ダンス、演劇、現代アートなどを融合させた「アール・ドゥ・ラ・リュ」(街から生まれる芸術)を芸術的に発展させた新しい芸術表現スタイルを確立。都市の街頭で行うパフォーマンスに、屋外の陽光や都市ならではの建造物の美を取り入れながら、街中に幻想の世界をつくる。トロント、モントリオール、ロサンゼルス、ドバイ、アブダビ、上海、香港など世界各地で活動している。

 開催期間は10月3日まで。問い合わせはマザーポート・アート・フェスティバル実行委員会(TEL 045-221-0212)まで。

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