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ミニシアター「ジャック&ベティ」が「閉館待ったなし」 修繕費などの支援を募集

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 ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)が、劇場建物の漏水による修繕費800万円の発生や、コロナ禍で猶予されていた税金や社会保険料などの支払いで苦境に立ち、営業継続のための支援を募っている。

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 同館は、1952(昭和27)年に開館の「横浜名画座」を引き継ぐ形で、1991(平成3)年12月21日に「シネマ・ジャック&ベティ」(以下ジャック&ベティ)としてリニューアルオープン。2005(平成12)年に当時の運営会社の廃業とともに閉館。2007(平成19)年に、当時20代だった現支配人の梶原俊幸さんと、現副支配人の小林良夫さんが引き継いだ。

 現在はミニシアターとして、新作・旧作、話題作からアート系作品まで幅広い映画を上映。上映本数は毎年300本を超え、横浜では同館でしか上映されなかった作品も多く含まれる。劇場外でも、中華街映画祭を企画したり、大岡川桜まつりで無料上映会を行うなど、地域を盛り上げる活動も重ねている。

 修繕費などや税金の支払で苦境に立たされていることは、11月下旬に立ち上げたクラウドファンディングで、「閉館待ったなしの横浜のミニシアター<シネマ・ジャック&ベティ>にご支援をお願いします」と現状を訴えた。

 昨年の漏水事故によるエスカレーター等の修繕費=800万円、コロナ時期の税金、社会保険料等の未払金=700万円、コロナ時期の光熱費、賃料、リース料等の未払金=300万円などの支払いとともに、フィルム映写機と違い部品などの問題で使用できる期間が短いデジタル映写機の入替費用=800万円も遠からず想定される。

 併せて今回のプロジェクトを「& [and] シネマ」と銘打ち、「フィルム映写機の活用」「地域とつながる」「お客様とつながる」など「これからも映画館をつづけるために目指すこと」をまとめている。

 プロジェクトの支援募集は1月31日までで、目標金額は3000万円。

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