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シルクセンターに新たな創造界隈拠点「BankART SILK」がオープン オープニングは高橋啓祐展「映像と身体」

2月1日にオープンした「BankART SILK」

2月1日にオープンした「BankART SILK」

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 シルクセンター(横浜市中区山下町1)に2月1日、ギャラリー拠点「BankART SILK」がオープンした。運営はアートNPO「BankART1929」(中区相生町3)。

2月8日には「BankART Station」のオープニングレセプションが行われる

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 オープンを飾るのは、多様な空間で作品を発表している、体と映像の関係性を追求する映像作家の高橋啓祐さんの個展「映像と身体」。面積200平方メートルの空間に「時間の復活」をテーマにした幻想的な世界観を描く。

 オープニングセレモニーには関係者など約50人が集まった。挨拶した文化観光局創造都市推進課の清水克彦課長は「新たに文化の拠点ができたのは大変嬉しいこと。これからもアートを用いたまちづくりを、国内外にアピールしていけたら」と話した。

 また、BankART1929代表の池田修さんは「この先、具体的にどのような方向性で運営していくかはまだ決めていない。来る人たちの反応を見て決めていきたいと思っている」と話し、「2月8日に新たにオープンするBankART Stationとのつながりや人の流れをつくる仕組みづくりも工夫していきたい」と話した。

 横浜市では2004年から文化や芸術のもつ「創造性」を生かして、「創造界隈の形成」を民間との協働で進めるため、都心臨海部の歴史的建造物や公共空間等の有効活用、違法特殊飲食店が建ち並んでいた初黄・日ノ出町地区における環境浄化に向けたまちづくりなどを通し、創造界隈拠点を運営してきた。

 その一環として、多様な分野のアーティスト・クリエーターのさらなる集積を促し、新たな賑わいづくりにつなげることを目的に、主に関内・関外エリアを中心として分散型の創造界隈拠点を整備・運営することで、これまでにない面的な事業展開や持続可能な運営が実現可能かどうかを検証するため、「文化芸術創造発信拠点形成事業」を実施し、公募の結果、2018年にBankART1929が選ばれた。

 2018年5月にオープンした関内桜通りの空き店舗を改装したブックカフェ「BankART Home」(中区相生町3)と、今回の「BankART SILK」に続き、2月8日には横浜高速鉄道の協力のもと広さ約1,000平メートルのスタジオ、ギャラリー、情報センターとしての役割を持つ「BankART Station」(みなとみらい線新高島駅地下1階、西区みなとみらい5)がオープンする。

 高橋啓祐展は2月24日まで。11時~19時。入場料300円(65歳以上無料)。

 BankART1929は、2005年1月から2018年3月末まで13年間にわたり、1953年築の旧日本郵船倉庫を改修した大規模アート拠点「BankART Studio NYK」を運営していた。現在、東急東横線(横浜~桜木町駅)の廃線跡では「R16~国道16号線スタジオ」を運営している。

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