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黄金町エリアマネジメントセンターが「国際交流基金地球市民賞」受賞 

左から、国際交流基金理事長安藤裕康さん、黄金町エリアマネジメントセンター理事長竹内一夫さん、事務局長山野真悟さん。

左から、国際交流基金理事長安藤裕康さん、黄金町エリアマネジメントセンター理事長竹内一夫さん、事務局長山野真悟さん。

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 黄金町エリアマネジメントセンター(横浜市中区日ノ出町2)が国際交流基金(東京都新宿区四谷4)による「2017年度国際交流基金地球市民賞」を授賞した。

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 地球市民賞とは、1985年に創設された国際交流基金による団体支援プログラム。全国各地で国際文化交流活動を通じて日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、互いの知恵やアイデア、情報を交換する取り組みを行う団体を対象に、正賞(賞状)と副賞200万円を贈呈している。

 同センターは、2009年4月に設立されたアートにより街の再生に取り組むNPO法人。かつては、特殊飲食店街が多数違法に営業し、住民が近づきがたかった横浜市初黄・日ノ出町地区の京浜急行高架下周辺地域を再生するにあたり、アーティストや住民、行政などが連携したまちづくりをコーディネートし、さまざまなイベントを創出してきた。こうした実績が評価され、受賞理由となった。

 ザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区永田町2)で2月27日に開催された授賞式には、同センターの理事長の竹内一夫さん、事務局長の山野真悟さんが出席した。

 国際交流基金理事長の安藤裕康さんは「受賞団体は活動分野は違っても、今日の日本が抱える課題に正面から向き合い、解決してきたことは共通している」と話し、「地域が持つ豊かな伝統と文化を見つめ直すことができる国際交流の重要性がますます高まってきている。国際交流基金としては、これからも地域に根差した国際交流活動を行う団体を応援していきたい」と講評した。

 黄金町エリアマネジメントセンター理事長の竹内一夫さんは「まだ未完成な事業だが、今回の受賞で背中を押されたような気持ちになっている。この小さな町が多様で豊かな文化を生み出す力を持つこと、そのような場所として今後ともみなさんに知っていただけるように努力していき、これからも取り組みをしっかり継続していきたい」と、次世代へ活動を継続させる意欲を示していた。

 地球市民賞の対象は主に、「文化・芸術による地域づくりの推進」「多様な文化の共生の推進」「市民連携・国際相互理解の推進」を行う団体で、「先進性」「独自性」「継続性」「将来性」「社会に対する影響力」の5つが選考のポイントとなっている。これまで100団体が受賞し、2017年度は149団体の中から黄金町エリアマネジメントセンターを含む3団体が選ばれた。

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