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「日産アートアワード2017」グランプリに藤井光さん 人類館事件題材に

藤井光《日本人を演じる》2017

藤井光《日本人を演じる》2017

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 日産自動車(横浜市西区高島1)が創設した現代アートのアワード「日産アートアワード2017」の授賞式が9月27日、BankART Studio NYK(中区海岸通3)で行われ、グランプリに藤井光さんが選ばれた。

グランプリ受賞者の藤井光さん

 同アワードは、2013年に日産の創立80周年を記念して創設。将来性のある日本の優れたアーティストの活躍を支援することを目的に隔年で開催し、今年は25人の候補者から題府基之さん、藤井光さん、石川竜一さん、田村友一郎さん、横山奈美さんの5人がファイナリストとして選出された。5人は今回のために制作した新作を9月16日から同会場で展示している。

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 審査委員は、森美術館館長の南條史生さん、パレ・ド・トーキョー館長のジャン・ド・ロワジーさん(フランス)、アートソンジェセンターディレクターのキム・ソンジョンさん(韓国)、Dia美術財団館長のジェシカ・モーガンさん(アメリカ)、カリフォルニア大学バークレー美術館/パシフィック・フィルム・アーカイブ館長のローレンス・リンダー(アメリカ)さん。

 委員会満場一致だったというグランプリは、アイヌや沖縄、台湾、韓国、朝鮮などの”人間の展示”を行った「人類館事件」を題材にした映像や写真のインスタレーション《日本人を演じる》の藤井光さんが受賞した。グランプリ受賞者には、賞金300万円と、ニューヨークのインターナショナル・スタジオ&キュラトリアルプログラム(ISCP)での3カ月のレジデンス滞在の機会が与えられる。

 藤井さんは、1976年東京都生まれ。映像メディアを中心にアーカイブ資料などを取り上げ、社会の事象、歴史や記憶、関係性を再解釈し、未来に向けた新たな展望を提示する作品で知られる。「歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる」(国際芸術センター青森、2015年、ゲスト・ディレクター)、「ジャパン・シンドローム-福島以後の芸術と政治」(HAU劇場、ベルリン、2014年)など。

 展示期間中に行われた来場者投票によって選ばれたオーディエンス賞は、実際に制作したネオンサインをモチーフに絵画に対する希望を油彩画で描いた横山奈美さんが獲得した。

 審査委員長の南條さんは「前回と比べて、シリアスなテーマに真正面から取り組む作品が多かった。藤井さんの作品は、非常に複雑な日本の歴史の一シーンを取り上げ、異文化とどう付き合っていくのかという、世界のさまざまな状況に呼応する重要なメッセージを持っていた」と話した。

 展覧会は11月5日まで。開館時間は10時~19時。入場無料。9月30日には、グランプリ受賞者によるトークが開催される。

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