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横浜ビールが新麦でつくった「瀬谷の小麦ビール」を販売 生産者の思いを伝える

横浜市瀬谷区産の小麦でつくった「瀬谷の小麦ビール」

横浜市瀬谷区産の小麦でつくった「瀬谷の小麦ビール」

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 地ビールを製造販売する横浜ビール(横浜市中区住吉町6)が、横浜市瀬谷区でこの夏に収穫した小麦を使った「瀬谷の小麦ビール」を販売している。

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 「瀬谷の小麦ビール」は、もともと小麦の生産の多かった瀬谷区で、畑が荒れないように休耕地を借り入れ、麦畑を少しずつ広げていた「岩崎農園」の岩崎良一さんが生産した小麦「あやひかり」を使ったビール。瀬谷区でも、安い輸入小麦に押されて生産量が激減。商品として小麦を生産する農家は、ごくわずかだった。

 岩崎さんの「横浜でも小麦をつくっているということを皆さんに知ってほしい」という思いを受けてネーミングされた。今年は、横浜ビールのスタッフも仕事の合間に畑に出向き、種まきから麦踏み、収穫までを手伝い、6月に1,300キログラムの小麦を収穫した。乾燥させた後に、ブルワー(ビール醸造者)がていねいに仕込み、約一カ月かけて熟成させた。

 横浜ビール直営のレストラン「驛の食卓」(中区住吉町6)で8月9日に開催された、今年の新麦でつくった「瀬谷の小麦ビール」お披露目会では、岩崎さんや、横浜ビール代表の太田久士さんが「瀬谷の小麦ビール」の生産にまつわる裏話を披露。招待客を交えたビールと地場の食材を使った料理による食事会が開催された。

 横浜ビールの太田社長は「街のビール屋として、地元の方々に誇りに思っていただけるようなビールを造り続けたいと考え、地元の生産物を使用して醸造するということに加え、生産者の人柄や思い、生産にまつわる話を伝えたいと、今回の場を設けた」と話した。

 岩崎さんは「2016年6月に収穫された新麦で作られたビール。まろやかですっきりとした口当たりがする」と今年のビールの魅力をアピールした。

 「瀬谷の小麦ビール」は、驛の食卓で提供するほか、横浜高島屋、横浜そごう、ダイエー、イトーヨーカドー、イオン、ファミリーマート、ローソン、相鉄ローゼン、クイーンズ伊勢丹などのほか、横浜ビールのオンラインショップで販売している。価格は6本セットで3,100円。

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