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横浜みなと映画祭オープニング「彌勒 MIROKU」上映-オーケストラ生演奏

作品「彌勒 MIROKU」より

作品「彌勒 MIROKU」より

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 横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール(横浜市中区新港1)で10月18日、第3回横浜みなと映画祭のオープニング上映「彌勒 MIROKU film orchestra Ver. 横浜上映」が行われる。

京都・下鴨神社での「彌勒 MIROKU」奉納試写会の様子

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 今年3月に伊勢佐木町周辺で開催された第2回横浜みなと映画祭2013「私立探偵 濱マイク大回顧展」の第3弾。映画祭のオープニング作品として、林海象監督の新作映画「彌勒 MIROKU」を音楽家の渡邊崇さん率いるオーケストラ楽団チーム「Sound on Film」による生演奏で上演する。

 映画「彌勒 MIROKU」は、俳優の永瀬正敏さんと林監督が、1993~1996年に黄金町近辺を舞台に製作した探偵映画「濱マイク」シリーズ以来、17年ぶりにタッグを組んだ作品。撮影地の京都、神戸、青森の3公演で1,000人以上を動員した話題作で、関東エリアでは初上映となる。

 新世紀映画「彌勒 MIROKU」は、大正から昭和にかけ活躍した伝説の小説家・稲垣足穂の小説「彌勒(みろく)」が原作。稲垣足穂の小説はこれまで、原作のもつ創造性の強烈さ、哲学性の深さ故に映画化は不可能とされてきた。少年の頃から稲垣足穂を愛読し、映画監督になってからも「彌勒」の映画化を夢み、独自に脚本を書き続けてきた林監督が、足穂のご遺族に映画化の許しを得て、今回の上映が実現したという。

 映画は、少年期の第1部と、青年期の第2部で構成される。プロの映画スタッフだけではなく、林監督と京都造形芸術大学 映画学科 俳優コースの90人の学生たちによって創られた。第1部は、土村芳さん、大西礼芳さん、土居志央梨さん、水本佳奈子さん、中里宏美さんなど、映画学科の女優たちが夢みる少年役を務め、第2部では、永瀬さん、井浦新さん、佐野史郎さんらプロの俳優たちが、夢のなれの果ての登場人物たちを演じる。

 この映画を「20年後の人々のために撮った」と語る林監督は、「映画が誕生して120年が経った。いま映画は誕生の1世紀を終了し、次なる映画新世紀を迎える。映画は死にません。映画は今まさに誕生しようとしている。謎の映画『彌勒 MIROKU』は、その映画新世紀に産声をあげた映画。たくさんの方々に、この新しい映画を体験していただければ」とメッセージを残している。

 開場18時30分、開演19時。当日は林監督、永瀬さん、土村さんがゲスト出演する予定。料金は一般5,000円。先着300人。

 「第3回横浜みなと映画祭2013・秋」の開催期間は10月18日から20日。会場は、横浜赤レンガ倉庫1号館ホール、横浜シネマリン(中区長者町6)、横浜ニューテアトル(中区伊勢佐木町2)、シネマ・ジャック&ベティ(中区若葉町3)の4会場。

 19日以降の上映作品は、19日=「夢みるように眠りたい」、「日の丸太郎~武者修行の巻」、「活動写真いまむかし」、「帽子箱を持った少女」、「港の日本娘」、20日=「カビリア」、タムくん映画館「チャップリンの失恋」、「鞍馬天狗」。

 映画祭では、活動弁士・演奏に澤登翠さん、山崎バニラさん、柳下美恵さん、ウィスット・ポンニミットさん、斎藤裕子さんが出演するほか、林監督や映画史研究家の丸岡澄夫さんを招いたトークショー、横浜出身の作家・大佛次郎(おさらぎじろう)原作の「鞍馬天狗」トークショーも実施する。

 前売券=1回券1,800円・1日券(19日と20日)4,800円、当日券=一般2,000円・学生シニア1,800円。販売場所はシネマ・ジャック&ベティ窓口で10月18日まで、シネマ・ジャック&ベティネットショップで10月14日まで。

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