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横浜を舞台にした恋愛マンガ「横浜物語」の完結巻発売

「横浜物語」全2巻の書影

「横浜物語」全2巻の書影

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 横浜を舞台に男女の恋愛を描いたマンガ「横浜物語」(芳文社)の完結巻が発売されている。

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 同作品は、10年の横浜在住歴を持つこいずみまりさんによるストーリー4コママンガ。ランドマークタワー(横浜市西区みなとみらい2)の見えるマンションに住みながら、憂鬱な日常を送っていた男性・南は「お隣さん」と呼ぶ素性不明の隣人女性に心を惹かれはじめる。ランドマークタワーに憂鬱な思い出を抱える南だが、「お隣さん」との日々を通し、少しずつタワーや横浜の町にまつわる思い出を変化させていく。

 2人の生活を通し、作中にはさまざまな横浜の風景が登場。中華街やランドマークタワーといった「観光地・横浜」を代表する場所から、横浜市内に10店舗を構えるラーメン屋「横浜屋」、老舗そば店「角平」(西区平沼1)まで。観光地周辺を舞台としながら、あくまで周辺に住む人々の日常生活の場所として横浜の町を描いている。

 こいずみさんは「横浜は、つい数年前まで10年以上住んでいた町。この漫画の登場人物たちも、私と同じく横浜生まれの浜っコではないけれど、なんとなく巡り合わせのようなもので横浜で暮らしている、そんな人達の話。横浜を知っている人にも知らない人にも読んでもらえたらうれしい」と話している。

 また、芳文社編集者の古屋敷仁美さんは「懐かしいようで新しい、ありふれているようでどこにもないラブコメディ。リードしていたつもりが振り回されたり、徐々に変化する二人の関係が見どころ。先生が実際に現地へ取材へ赴き、リアルに描かれた横浜の街の息づかいが感じられる作品となっている。2巻の巻末には作中に登場した扉絵案内を収録。二人の恋に思いをはせていただければ」と話している。

 各巻650円の全2巻完結。A5サイズ単行本。

 こいずみさんは長崎県出身のマンガ家。チャーミングなキャラクターが時に下ネタを織り交ぜながら展開するギャグマンガから、名状しがたい焦りや憂うつを繊細な筆致で描くストーリーマンガまで作風は幅広い。代表作に「コイズミ学習ブック」(白泉社)、「ジンクホワイト」(少年画報社)などがある。

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