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中華街にアートギャラリー「Art Breeze Yokohama」ーオリジナルグッズ販売も

「Art Breeze Yokohama」オーナーの土屋能風さん

「Art Breeze Yokohama」オーナーの土屋能風さん

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 横浜中華街・関帝廟通りのアンティークガレージ「横濱バザール」3階に11月4日、アートギャラリー「Art Breeze Yokohama」(横浜市中区山下町166)がオープンした。

杉本豪さん - 展覧会「点描画点~From a Point.」会場で

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 横浜中華街でのアートの発信を目的とするアートギャラリー。鉛筆画家でフリーデザイナーの土屋能風さんが代表を務め、アーティストの作品発表と委託販売の場を提供する。内装イメージは「横濱港に行き着いた異国の船乗り達が集まる古きよきカフェ」。店舗の居抜き空間を使用し、設計からベニヤ板の設置、インテリアまで全て土屋さんが手掛けた。

 ギャラリーは、個展・グループ展などを対象とした「メインギャラリースペース」(約10平方メートル)、オリジナルグッズを販売する「アートレンタルスペース」(約4平方メートル)に分かれる。営業時間はメインギャラリー=11時~19時30分(日曜は17時まで)、アートレンタル=11時~19時30分(各利用者の最終日は18時30分まで)。水曜閉館。

 土屋さんは「横浜中華街の雰囲気や、横濱バザールの居心地のよいごちゃごちゃ感が気に入り、アートギャラリーの開設を決めた。自宅で利用していたレトロな家具や布地など、自分の好きなものを配置している。ここでアートの裾野を広げ、たのしいことを一緒に展開していきたい。将来的にはコマーシャルギャラリーとして活用していければ」と語る。

 オープニング展示は、点描画家・杉本豪さんの展覧会「点描画点~From a Point.」。画家のヒエロニムス・ボスの作品、杉本さんが世界各国の旅先で出会った遺跡や建築物などをモチーフに、独自の世界観を点描画の手法で表現している。

 作品は、世界遺産サグラダ・ファミリアを題材にした「明るい方へ」をはじめ、「森に耳あり、野に目あり」「カミノス」「握る手」「樹幹人間」「フクロウの巣」「ブルーモスク」「赤レンガ倉庫」「ランドマークタワー」「生誕」など、新作含む20点。

 杉本さんは「約500年前の大画家、ヒエロニムス・ボスの作品のさまざまな文献を研究しながら制作している。点描画は根気が必要だが、自分にとって点を重ねていく作業は苦ではなく、むしろ時間がかかる分、完成するたのしみや喜びがある。新たに始めた銅版画も初披露するのでぜひご覧いただければ」と話している。

 開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。11月25日まで。

 杉本さんは1999年に上海からユーラシア大陸横断の旅を始め、18カ月間にわたり旅先で絵を描きながら言葉を探す。独学で点描画を学び、帰国後、初個展「西の空の下(もと)」(横浜、2001年)を開催。2004年から吉田町アート&ジャズフェスティバルに参加しており、近年では「心象・形象」(横浜、2010年)、寧波美術館「現代日本人作家展」(中国、2011年)などに出展。Art Breeze Yokohamaで詩画集「西の空の下」(2,625円)を販売している。

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