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横浜が舞台のジブリ最新作「コクリコ坂から」試写会に市民600人を招待

©2011 高橋千鶴・佐山哲郎・ GNDHDDT

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 横浜市は、47年前の横浜を舞台にしたスタジオジブリの新作アニメーション映画「コクリコ坂から」(東宝)の試写会に横浜市民300組600人を招待する。

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 映画「コクリコ坂から」の原作は、1980年1月号から8月号まで少女漫画雑誌「なかよし」に連載されていた高橋千鶴さん作画、佐山哲郎さん原作による同名の少女漫画(角川書店刊)。

 横浜で映画の集中プロモーションを行うことで、新たなにぎわいの創出や観光集客増加による地域経済の活性化を図る。スタジオジブリが自治体との公民連携という形で、映画の公開に合わせた特定地域でのプロモーションを行うのは初の試み。

 映画の舞台は東京オリンピック開催前年の1963年の港町・横浜。高校生の少女「海」と少年「俊」の淡い恋の行方を描く。俊は新聞部の部長。海は仕事をもつ母親を助ける高校2年生。下宿人を含む大世帯の面倒を見ながら、横浜港を見下ろす「港の見える丘」で帰らぬ父を待ち、毎日信号旗を掲げている。

 監督は宮崎吾朗さん。同作はアニメーション映画「ゲド戦記」(2006年)に続く2作目の監督作品。同映画の企画・脚本は宮崎駿さん、プロデューサーは鈴木敏夫さん、音楽は武部聡志さんが担当する。声優は、主人公の高校生・海役を長沢まさみさん、新聞部長・俊役を岡田准一さんが演じる。作品のキャッチコピーは、鈴木プロデューサーの発案により「上を向いて歩こう。」となった。映画は7月16日から公開される。

 試写会は7月4日と13日に神奈川県民ホール 大ホール(横浜市中区山下町3)で開催。7月4日(完成披露試写会)に200組400人、13日(KDDI presents 新作ジブリ映画「コクリコ坂から」試写会)に100組200人を抽選で招待する。応募はハガキで受け付ける。締切は6月17日。申込み詳細は横浜市文化観光局集客推進課ホームページで。

 また、8月21日には、映画プロモーションの一環として、主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」を歌う手嶌葵さんのコンサートが神奈川県立音楽堂(西区紅葉ヶ丘9)で開催される。手嶌さんは「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの歌」でデビューした。

 横浜市文化観光局集客推進課の若林和彦さんは「映画の舞台である横浜を盛り上げていく取り組みの一環として、国内外で高い知名度を誇るスタジオジブリと協力し、試写会に横浜市民を招待します。7月4日は上映前に映画関係者による舞台あいさつを予定しています。この映画を見ることで自分たちが住む横浜の街をあらためて知って頂くきっかけにもなれば」と話す。

 今後、横浜市は、横浜シティガイド協会(中区花咲町1)によるガイドつきウォーキングツアー「『コクリコ坂』のシーンを探して」(6月26日)など、映画の世界を追体験できるようなさまざまな仕掛けを民間事業者と連携して行っていく。

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