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日本郵船がモジュール船「YAMATAI」を被災地へ-洋上基地として活用

被災地への支援に活用されるモジュール船「YAMATAI」

被災地への支援に活用されるモジュール船「YAMATAI」

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 日本郵船(東京都千代田区)は東北地方太平洋沖地震にともなう支援として、モジュール船「YAMATAI」を被災地へ投入する。

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 YAMATAIは、同社の100%子会社の日之出郵船(東京都千代田区)が運航するパナマ船籍の船舶。竣工(しゅんこう)年は2010年で、全長162メートル、全幅38メートル、総トン数14,538トン、載貨重量トン数19,500トン。特定航路はなく、貨物需要に応じて中国やオーストラリア、東南アジアで運行していた。

 同社は3月14日に東北関東大震災対策本部を立ち上げ、義援金として被災地に5,000万円を寄付することを決定。同社グループが運航する船舶などを用いた被災地への支援策を検討し、YAMATAIの投入を政府に申し入れた。

 同船はフラットな甲板をもち、通常はプラント設備などの輸送を行っているが、ヘリコプターの離発着も可能なことから、三陸沖に停泊し、被災地で必要な物資を提供する洋上基地として活用できるという。YAMATAIは日本に向けて韓国のマサンを出帆し、最速では3月20日前後に三陸沖に到着する見込み。

 日本郵船は「義援金の給付先と給付方法に関しては今後具体的な検討を進めていくが、社内では、グループ社員の義援金の募集も開始している。一日も早い被災地の復興をお祈り致します」と話す。

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、同社が運航する船舶「SHIRAMIZU」「SHIROUMA」「CORAL RING」が揚荷役準備や石炭揚荷役中に衝突や座礁、損傷の被害を受けている。

 横浜市内にある日本郵船歴史博物館(横浜市中区海岸通3)、日本郵船氷川丸(中区山下町山下公園地先)は、地震の影響で歴史博物館、氷川丸ともに3月18日まで休館。開催予定の各種イベントを中止・延期しており、19日以降の営業については、18日に決定するとしている。

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