横浜黒船研究会が「横浜開港の世界史的意義」問うシンポジウム

横浜市開港記念会館

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 横浜黒船研究会は5月17日、横浜市開港記念会館講堂(横浜市中区本町1)で「開港記念150周年シンポジウム」を開催する。「横浜開港の世界史的意義 ―なぜ植民地化を免れたか?」がテーマ。

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 日本が開国に至るまでに経験した諸外国との出会いや、その後の過程を新しい視点から掘り起こし、列強が押し寄せた時代に、「なぜ日本だけが植民地化を免れることが出来たのか」を独自に検証し、開港の果たした世界史的な意義をあらためて問い直すことをねらいとしている。

 シンポジウムは5部構成で、基調講演、パネリスト報告、パネルディスカッション、記念音楽会、懇親会となっている。基調講演は、横浜市立大学名誉教授・元学長の加藤祐三さんによる「横浜開港の世界史的意義」と明海大学の岩下哲典教授による「日本開国とオランダ」と題した講演。パネリストによる報告は、大間知倫さんの「日露交流-地震・造船・国境」、今津浩一さんの「ペリー提督の対日交渉」、有賀英樹さんの「上海租界と横浜居留地」の予定。続くパネルディスカッションでは、横浜開港の世界史的意義について意見交換する。

 また17時15分からの「記念音楽会」は、オペラでカウンターテナーとして活躍中の菊池大翼(だいすけ)さんによるスペシャルリサイタル。メゾソプラノからバリトンまでを駆使する菊池さんが、横浜にちなむ歌や アメリカ民謡のほか、数々のオペラの名曲を披露する。懇親会は北欧料理店「スカンディヤ」に移動して行う(参加費5,000円)。

 横浜黒船研究会は、「幕末のペリー来航から明治にかけての神奈川県一円を舞台とした対外交渉史、文化交流史、並びにそれらが地域社会に及ぼした影響・特色ある文化を形成した足跡について研究し、それらの現在、未来との関係のあり方を研究する」という趣旨のもと、月一回の定例研究会をおこなっている。

 開催時間は、13時~17時45分(開場は12時30分)。

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