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新しい横浜市立市民病院が5月1日に開院 「パークホスピタル」がコンセプト

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 神奈川県内唯一の第一種感染症指定医療機関である「横浜市立市民病院」(横浜市神奈川区三ツ沢西町1)が5月1日、移転オープンする。

横浜市民病院の有料個室 感染症病棟26床は全室個室化

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 新しい市民病院は、感染症医療機能を充実・強化、感染症に対応した陰圧管理ができるICUや手術室、新生児集中治療室(NICU)などを備える。感染症病棟は26床(第一種感染症病床2床、第二種感染症病床24床)で、全室を個室化した。延べ床面積は約7万9600平方メートルで、これまでの約1.8倍。病床数は650床。個室の病床数は125床から271床になる。

 「安心とつながりの拠点へ」を病院の理念にかかげ、高度急性期医療を中心とする先進的な医療サービスを提供し、感染症や災害など健康危機管理の拠点としての役割を果たし、新型コロナウイルス感染症対策における医療機能も強化される。

 また、高度急性期医療機能の充実を図り、手術室をこれまでの9室から15室に、救命救急センターを20床から24床に、外来化学療法室を15床から30床に増床する。がん医療、心血管疾患・脳卒中医療、周産期医療も強化する。

 建物は、三ツ沢公園に隣接。整備にあたり「パークホスピタル」をコンセプトとし、公園との一体性を重視した設計となっている。災害時の医療機能として免震構造を採用し、外部からのライフライン途絶時に7日間自立できる設備や備蓄を備え、災害拠点病院としての機能も強化した。300人収容可能な大講堂を整備し、市民公開講座や研修などにより地域医療人材を育成していく。

 移転後の現市民病院(保土ケ谷区岡沢町)は、すみやかに準備を進め、新型コロナウイルス感染症の陽性患者(無症状・軽症者)約200人を受け入れる宿泊療養施設として活用していく。

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