神奈川県横須賀市（市長：上地 克明）は、市内に本社を構え、横須賀市と包括連携協定を結んでいる株式会社ニフコとタッグを組み、県内で初めて、市立の全中学校と高等学校に熱中症予防対策システムを導入し、子どもたちを熱中症から守る取り組みを強化しました！

熱中症予防対策システム導入の背景

昨今の気候変動に伴う気温上昇により、学校現場でも熱中症予防対策の重要性が増しています。
横須賀市では、令和６年４月に、市独自の「横須賀市立学校熱中症予防ガイドライン」を策定し、市立学校での熱中症予防対策を強化してきました。
今回、株式会社ニフコとの共同事業で、全ての市立中学校と横須賀総合高校に「熱中症予防対策システム」を導入し、さらなる強化を図りました。

熱中症予防対策システムについて

１　概要
暑さ指数（WBGT）をセンサーで自動計測し、クラウド上にデータを保存することで、任意の場所で、常時、WBGT値の確認を可能とするシステム



（主な特徴）
・煩わしい工事が不要で簡単に設置ができ、操作も簡単
・省電力で運用可能（屋内用センサーは無線・電池レスデバイス、屋外センサーは電池長寿命化）
２　導入する学校
市立中学校（23校）及び市立横須賀総合高校　計24校
３　利用開始時期
令和７年５月26日から順次
４　導入費用
4,560千円（※）
※導入にあたり、独立行政法人環境再生保全機構（ERCA：Environmental Restoration and Conservation Agency）の「地方公共団体における効果的な熱中症対策の推進に係るモデル事業」の採択による支援金及び神奈川県の「働き方改革加速化補助金」を活用

導入の効果

（導入前）教職員が子どもたちの活動場所に行って手動で計測
- 教職員は、活動の可否を判断する際、「横須賀市立学校熱中症予防ガイドライン」に基づき、活動場所に行って、簡易型の熱中症指数計を用いて、手動で暑さ指数を計測していたため、教職員の負担が増えていました。
- 計測結果は、測定条件（測定方法・測定地点等）によってばらつきが生じていたほか、紙で記録するなど情報共有が容易でないといった課題が生じていました。

（導入後）センサーを使ったシステムで自動計測！
- システムにより、教職員が、自宅やスマホからでも暑さ指数を確認できるようになりました。
- 暑さ指数は、固定されたセンサーにより、暑さ指数が安定して自動計測されるようになりました。
- 記録された計測データを、リアルタイムに、全教職員で共有ができるようになりました。

⇒常時、屋内外の活動の可否判断が可能となり、子どもたちの健康・安全を守ります！

（参考）横須賀市と株式会社ニフコとの地域課題解決に向けた包括連携協定

１．協定締結日
令和５年１月16日（月）
２．目的
地域課題の解決及び市民サービスの向上
※双方の資源を有効に活用した協働による活動を推進
３．連携事項
１.市内学校等のICT化
２.市内学校等と連携した人材育成支援
３.市内事業者の生産性向上
４.横須賀リサーチパークの活性化
※目的に準ずる場合、上記4項目以外の取組も実施





関連リンク
・横須賀市報道発表　https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8335/nagekomi/20250610.html